①社内の移動で品質保証部へ異動となり、市場損傷品の調査を行うが、破断面を見ても、どのようにこれを調査すればいいのかわからない。
②会社には破断面のエキスパートがいるけど、なかなか質問ができない。
③そもそも破断面を見るとどういうメリットがあるのかわからない。
④その他 (破損品なので気軽に他に聞くことができない)
上記のような悩みをお持ちの方に、この講演では破断面を調査するうえで押さえなければいけないポイントや、破断面の解釈の仕方について事例を含めて説明いたします。
内容は、
① 一番基本的な破断面の取り扱い方、
②いろいろな破壊の種類ごとに典型的な破断面の紹介
③実際の機器の破断面の解析
となっております。
特にこれから損傷調査を始めようとする方に、わかりやすく解説することを心がけております。多くの方の参加をお待ちしております。
- フラクトグラフィのための基礎知識・基本事項
- はじめに
- 解析機器
- 破面の取り扱い
a.破損部の特徴の把握
b.破面の保護
c.破面の洗浄
- マクロ破面の典型的な例
- 静的破壊
a.シェブロンパターン
b.放射状模様
- 延性破壊
a.繊維状模様
b.シヤーリップ
- 疲労破壊
a.ビーチマーク
b.ラチェットマーク
- 環境破壊
a.枝分かれ模様
- ミクロ破面の典型的な例
- 静的破壊
a.劈開 (リバーパターン)
b.擬劈開
c.タング
- 延性破面
a.ディンプル
b.ストレッチング
- 疲労破面
a.ストライエーション
b.ストライエーション状模様
c.粒界ファセット (粒界割れ)
- 環境破壊
a.脆性ストライエーション
b.ファンシェープトパターン
c.粒界ファセット
- 高温破壊
a.粒界すべり
b.粒界ディンプル
- フラクトグラフィと破壊力学を用いた破面解析法
- ストライエーション間隔からの応力範囲及び寿命の推定
- 破壊機構マップを活用した応力範囲の推定
- 損事故解析例
- チェーンの疲労破面
- アウトリガーボルトの疲労破壊
- 減速機の疲労破壊
他5〜7事例
- まとめ