カーボンニュートラル時代の低温排熱の回収・輸送・利用技術の最前線と実装可能性

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本セミナーでは、低温排熱回収用の熱交換器を設計するために必須となる基礎から、応用・最新動向までを解説いたします。

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プログラム

第1部 データセンター/工場の冷却および省エネ・CO2削減に向けた排熱回収の意義と熱設計の指針

(2026年6月18日 10:30〜12:00)

 昨今の温暖化が加速する現代、冷房、冷却の重要性も増大している。従来の空調 (エアコン) 設計や、高効率チラー等の基本的な対策だけでは、今後のエネルギー高騰、さらなる地球沸騰化時代を生き残れない。流行りのデータセンターや、工場の作業現場、冷却水などの冷却に用いる消費電力の問題も外気温度に比例して上昇している。さらには中東戦争の影響によるエネルギー価格急騰問題が重なり、今後の多くの現場では超省エネ設計が強いられる時代となってしまった。この時代的な流れと、酷暑が激化する現場環境の改善を“従来通り”の設計思想のまま、進めてしまうことは大きなランニングコスト増大リスクとなってしまう。MDIではこれら空気、水の“冷却”という目的に対して、最新のインバータ制御技術が凄い!という大手家電メーカー製の営業トークではなく、熱交換技術のローテクを突き詰めることで、自然エネルギー活用と排熱回収の最新熱交換器技術について発表する。

  1. MDIの取り組み : 事業内容
    • 熱交設計
    • メンテナンス
    • 熱コンサル
  2. 地球環境の変化について (一般論)
    • 過去から現在までの外気温度変化と今後の予測
  3. 酷暑の工場、作業場の現実
    1. 従来空調設計思想の特徴と欠点
    2. 作業環境改善のための注意点と対策
  4. 自然エネルギーとは?
    1. クーリングタワーとラジエターの違い
    2. MDI製フリークーリングの実測データ
    3. フリークーリング+チラー冷却の効果
    4. 井水、海洋深層水、海水、赤水、下水利用の実績
    5. 井水利用の除湿冷房熱交換器の高効率化とスケール対策の両立
  5. 排熱回収の考え方
    1. 排熱とは高温排ガスだけではない
    2. 換気排気熱を回収した最新間接気化式プレ冷房“SOFTCOOLII” (プロト)
  6. 省エネ、CO2削減に向けた熱設計思想 (総論)

第2部 低温排熱利用に向けたループヒートパイプ技術の最新動向と応用展開

(2026年6月18日 13:00〜14:30)

 近年、AIの急速な普及に伴いデータセンターの消費電力は著しく増大しており、特に高発熱密度デバイスの冷却において高効率かつ省エネルギーな排熱技術の確立が喫緊の課題となっている。また、脱炭素社会の実現に向けては、工場排熱の有効利用など未利用熱の高度活用も強く求められている。このような背景のもと、外部電力を必要とせず高効率に熱輸送が可能な受動型デバイスとして、ヒートパイプ技術が改めて注目されている。特に、ループヒートパイプ (LHP) は、長距離かつ大容量の熱輸送が可能であり、重力の影響を受けにくいという特長から、次世代熱マネージメント技術として期待されている。  本講演では、ループヒートパイプの作動原理を基礎から解説するとともに、設計・製作手法、性能評価方法に加え、近年の研究開発動向および応用展開について体系的に紹介する。

  1. 様々な分野における排熱要求
  2. ループヒートパイプの基礎
    1. 概要・動作原理
    2. 設計方法
    3. 製造方法
  3. ループヒートパイプの研究開発動向
    1. 小型化,薄型化
    2. 高熱流束化
    3. LHPの応用展開
  4. ループヒートパイプの大型化・長尺化
    1. 大型化
    2. 長尺化
    3. 今後の展開

第3部 モバイル型熱輸送システムと低温再生型吸着剤技術の開発と応用

(2026年6月18日 14:45〜16:15)

 100°C以下の低温排熱を用いて、離れた場所で使いたいときに熱を利用できるモバイル型熱輸送システムについて紹介します。また、この熱輸送システムに用いる、水蒸気および二酸化炭素の吸着に優れた、粘土系吸着剤「ハスクレイ」と、ハスクレイを用いた施設園芸栽培における除湿および二酸化炭素施用について紹介します。

  1. はじめに (太陽熱から氷を作る)
  2. 研究開発の背景
  3. 吸着剤「ハスクレイR」
    1. 調湿材料
    2. 土壌中の天然ナノマテリアル
    3. 低温再生型吸着剤「ハスクレイR」の開発
  4. ハスクレイを用いた応用例
    1. モバイル型熱輸送システム
    2. 二酸化炭素回収
    3. 農業分野への展開 (除湿・二酸化炭素施用)

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