カーボンナノチューブの特性を生かした複合材料の開発が急速に進展しています。
特に、高い導電性に注目して、脱落しない帯電防止性搬送容器、透明静電防止塗料、高導電性インク、面状発熱シート、二次電池用電極材料、ITO代替透明導電フィルム、薄膜トランジスタ等が上市され始めました。
これらの高性能複合製品の開発に共通の基幹技術として、CNTの液相および固相マイルド分散技術があります。
本講演では、CNTに長く携わってきた技術者として、以下の焦点を絞って詳細に解説します。
- ①CNTの選び方
- ②液相および固相マイルド分散の仕方
- ③主要複合製品の開発事例
- ④作業現場でのCNT飛散量の測定事例
- カーボンナノチューブの魅力
- CNTとは
- CNTの製造法
- CNTの特性
- CNTに期待される用途
- 弊社の事業戦略
- 弊社の技術基盤
- 弊社のネットワーク網
- プロトタイプ開発のやり方
- MW-CNT選び方 (データベースの活用)
- 公表および追加分析データ
- 形状観察 (SEM写真/TEM写真)
- ラマン分光
- TG-DTAデータ
- 透明ナノネット膜評価結果
- 透明ナノネット膜観察 (SEM写真)
- カーボンナノチューブのマイルド分散技術
- 液相分散
- マイルド液相分散における留意点
- 湿潤剤・分散剤の選択と分散機の選定
- 分散終点の見極めと後工程での留意点
- 固相分散 (熱可塑性樹脂を例にして)
- CNT/樹脂複合材の特長と課題
- 既存押出機を用いたマイルド分散技術
- 射出成型品の物性評価
- カーボンナノチューブ応用開発事例
- 透明・静電防止塗料
- 高導電性インク
- 透明導電膜/フィルム (ITO代替)
- 薄膜トランジスタ
- 面状発熱シート
- CNTペーパー
- CNT繊維
- CNT/樹脂複合材
- CNT/金属複合材
- CNT/セラミックス複合材
- リチウムイオン二次電池への応用
- エミッターとしての可能性
- マスクメロン構造構築による高導電化
- その他
- カーボンナノチューブの毒性/安全性情報
- 毒性に関する報告と行政の動き
- MEDOのCNTリスク評価結果
- CNTメーカーの動き
- 現場でのCNT飛散量と暴露量の評価事例
- まとめと将来展望