核融合 (フュージョン) エネルギーの開発動向と実現に向けた今後の計画

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本セミナーでは、核融合開発の本当の現状と将来の見通しについて、核融合炉設計の専門家として日本の核融合開発戦略にも長らく関与してきた講演者がわかりやすく解説いたします。

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核融合技術は範囲が広いので、本講演では、最初の30分ほどで「フュージョン炉の基礎」と「よくある質問とその回答」をお話しし、全体像をご理解いただいてから各詳細説明に入ります。  日欧米露中韓印の国際協力による核融合実験炉イーター (ITER) がフランスに建設中です。また、世界最大の試験装置JT-60SAは、日欧協力で2020年に日本に完成し、2024年から運用中です。これら大規模な開発が進む一方で、米英等のベンチャー企業が10年以内に小型核融合炉を実用化などのニュースもマスコミをにぎわせ、戸惑ってしまうかもしれません。世界的な研究成果が基盤にある発表と、将来展開を技術的裏付けなしに楽観的に拡張したマスコミ向け発表が、区分けなくそのまま報道されるためです。これは報道のせいではなく注目度を狙った発表をする側の責任です。  本講座では、核融合炉設計の専門家として日本の開発戦略にも関与してきた講演者が、核融合開発の本当の現状と将来の見通しについて、わかりやすくお話しします。また、なお、名称変更の政府発表 (2023年) に沿い、「核融合」は原則として「フュージョン」と表記する予定です。

  1. フュージョン炉の基礎
    1. フュージョンエネルギーとは
    2. 一億度を閉じ込める方法 (磁場とレーザー)
    3. 過去の開発史と日本の試験装置JT-60SA
    4. 国際協力で建設が進む実験炉ITERと次の原型炉
  2. よくある疑問と回答
    1. 水爆のように爆発しないのか
    2. 福島事故のようにならないのか
    3. 放射性廃棄物で破綻しないのか
    4. 一億度なのにお湯を沸かして発電するのか
  3. フュージョン炉の主な要素技術
    1. 超伝導コイル
    2. プラズマ
    3. 排熱部 (ダイバータ)
    4. ブランケット
    5. 一億度への加熱装置
  4. 実用炉の建設費と発電原価予測
    1. フュージョン炉の建設費
    2. 予想される発電コスト
  5. イノベーションの歴史と今後期待されるイノベーション
    1. 超伝導コイル
      • 製作技術
      • 電磁力支持材
      • 絶縁材
      • 超伝導材
    2. プラズマ
      • 自己駆動電流
      • 自己加熱燃焼
    3. ダイバータ
      • 排熱
      • 耐熱
      • 耐久
    4. ブランケット
      • 構造
      • 増殖材
      • 増倍材
  6. 慣性 (レーザー) 方式フュージョン炉
    1. レーザーフュージョンの原理と特長
    2. 米国におけるレーザー方式の進展
    3. 磁場方式とレーザー方式のゲイン比較
    4. レーザー炉特有の技術課題
    5. 日本の発明 高速点火法
    6. 年後に実用化って本当なのか
    7. 米英ベンチャーの小型炉案 – なにが抜けているか -
    8. PSLRA法とは
  7. 日本と世界の開発ロードマップ
    1. 日本の開発ロードマップ
    2. 世界の開発計画
  8. 全体のまとめ

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