データセンタの熱マネジメントと廃熱利用技術

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本セミナーでは、インフラとしての安定的な稼働に加え、地球温暖化へ省エネ対策も求められるデーターサーバーにおいて、より一層重要度を増す冷却と廃熱利用について、基礎から現状の課題・動向までを解説いたします。

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プログラム

第1部 データセンタ省エネ冷却技術と廃熱利用技術

(2026年5月27日 10:30〜12:30)

 日本全体消費電力の5%を超えるとされるデータセンター電力での無駄な冷却電力を低減する省エネ技法を紹介する。広く使われているPUE、pPUEの欠点などを理解して、5年後から規制されるPUE=1.3以下を実現する技術、フリークーリングを使いPUE=1.1を実現する技術、さらに捨てている膨大なエネルギーを回収PUE=0.8を実現する廃熱技術を紹介する。

  1. ハイパースケーラデータセンター動向
  2. データセンター熱処理入門
    1. サーバー種類とラック電力の進化
    2. 冷却方式の比較 (空冷 vs DLC/AALC)
    3. 災害リスクとクーリングタワー課題
    4. PUE/pPUEの基礎と重要性
  3. データセンター省エネ技術の基礎 PUE=1.3以下を実現
    1. キャッピング (コンティメント) による効率化
    2. 室温上昇・湿度管理・ドライクーラー活用
    3. JEITA Class-R、ASHRAE指針の適用
  4. 高密度データセンター対応技術 PUE=1.1を実現
    1. KubernetesやAIによる自動制御・省エネ運用
    2. スケールするデータセンター設計指針
    3. 最新GPUラックの電力規模 (100〜600kW)
    4. 古い設計DCへのGPUゾーン導入事例
    5. CFD解析による改善設計
    6. 大規模事例
      • ABCI
      • LRZ
      • Meta
      • Google
    7. フリークーリングデータセンター
    8. 月を追いかけるから太陽を追いかける
  5. 廃熱利用技術
    1. 冷却に電力を使わず効率的に排熱する思想
    2. 廃熱利用技術
  6. まとめ

第2部 データセンターにおける液冷技術の最新動向と国内DCへの適用

(2026年5月27日 13:30〜14:30)

 AI技術の活用や高性能サーバの普及により、ラックあたりの発熱密度は急激に高まっており、従来主流であった空冷方式だけでは対応が困難になりつつあります。そこで、液体を用いて機器内部のGPUチップなどの発熱源を効率よく冷却できる液冷技術が、サーバ運用を安定的に支える手段として注目されています。  本セミナーでは液冷技術の動向や技術要素を解説し、今後のデータセンターの方向性について皆さまと考えていきたいと思います。

  1. 液冷技術導入の背景
  2. 液冷技術の種別/分類と概要
    1. Liquid to Liquid
    2. Direct Liquid Cooling
    3. Immersion Cooling
    4. Liquid to Air
    5. Air Assisted Liquid Cooing
      1. Rear Door Cooling
    6. In-Row Cooling
  3. 液冷技術導入の設備
    1. Coolant Distribution Unit (CDU)
    2. 配管設備 (TCS Pipe)
    3. 配電設備
    4. 冷媒
  4. 海外最新動向
    1. 液冷関連設備の進化
    2. 増大するラックスケール
    3. OCPの動向
  5. IIJの考える国内データセンターへの適用と課題
    1. 設計のポイント
    2. 運用のポイント
    3. 超高負荷化の課題

第3部 半導体増感型熱利用発電の仕組みと冷却システム排熱の吸熱発電への応用

(2026年5月27日 14:40〜15:40)

 データセンタの電力消費は年々増加しており、その多くがサーバ発熱に起因する冷却エネルギーとして消費されている。現在、冷却効率向上や廃熱の外部利用に関する技術検討が進められているが、排熱の大部分は依然として低温・分散型エネルギーとして未利用のまま放散されているのが実情である。  本講演では、これらの低温排熱を直接電力へ変換する吸熱発電技術として注目される半導体増感型熱利用発電の基本原理と最新動向について解説する。従来の熱電変換 (ゼーベック効果) との違い、キャリア励起・エネルギーバンド設計に基づく発電メカニズムを整理し、低温域 (室温〜80°C程度) の排熱に対する適用可能性を示す。

  1. 熱エネルギーのおさらい
  2. 色素増感型太陽電池と半導体増感型熱利用発電
  3. 非平衡熱力学
  4. 熱励起電荷による酸化還元反応
  5. 光励起と熱励起の違い
  6. 平衡状態での発電停止
    • Nernstの式
  7. スイッチオンオフによる継続的な発電
  8. 吸熱発電による冷却効果
  9. 実証実験例
    • 銅鉱山内
    • ボイラー室内
    • 液浸システムのサーバー排熱内
  10. おわりに

第4部 液浸冷却油の特性と活用、実証試験について

(2026年5月27日 15:50〜16:50)

 AIデータセンターの拡大に伴い、冷却技術は設備投資・運用コスト・環境負荷に直結する重要テーマとなっている。本講演では、液浸冷却油の特性理解から、試験データに基づく性能比較、潤滑油の基礎機能と液浸冷却油との関係を整理する。AI時代に求められる高効率・高信頼な冷却技術の全体像を体系的に理解することを目的とする。

  1. はじめに
    1. 出光興産および営業研究所の紹介
  2. 潤滑油とは
    1. 潤滑油に求められる働き
    2. 液浸冷却油と潤滑油の密接な関係
  3. 潤滑油を用いた冷却システム
    1. これまでのデータセンターにおける冷却システム
    2. 液浸冷却データセンターを想定した冷却システム
  4. 液浸冷却油について
  5. 実証評価例
  6. まとめ

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