機能性の高い材料を薄膜として用いる場合、原子レベルでその組成や構造を制御でき、バインダーなども用いないドライコーティングは現在および将来においても有益な技術です。
本講演では、ドライコーティングの必須知識とその活用のためのポイントを解説します。
- なぜドライコーティングなのか?
- 選べる膜材料
- 膜厚は何nm必要か?
- 膜質の調整
- 凹凸、曲面への対応
- なぜ真空装置が必要なのか?
- 大気圧と真空
- 真空の中身
- 「きれい」の基準
- 真空ポンプの種類と特徴
- 膜ができるしくみ
- なぜくっつくのか?
- 膜になるまでの過程
- 結晶、多結晶、アモルファス
- 原子、分子の作り方
- 蒸着
- スパッタリング
- マグネトロンスパッタ
- 高周波スパッタ
- デュアルカソードスパッタ
- CVD
- 膜質の調整方法
- 原子の運動エネルギー
- 原子の反応エネルギー
- プラズマの生成方法と役割
- 微量元素の添加
- プロセスのモニタの方法と意義
- 真空度
- 真空の組成
- 膜厚
- 最も簡易なプラズマモニタ
- 膜の評価と設計
- 密着力評価の本質
- 硬さとしなやかさ
- 結晶と粒界