ラボでの実験・分析において、超純水は極めて重要であり、現場や分析目的によって求められる水質はさまざまです。一口に「超純水」といっても、すべての要求を同時に満たすわけではなく、測定結果に影響を与えないレベルまで不純物を管理することが不可欠です。本講演ではまず、ラボ用超純水装置の精製技術や水質指標、ならびに比抵抗値・TOC値・汚染要因など、超純水管理に共通する基盤的な内容を整理したうえで、近年注目されているPFASや微粒子の除去要求に対応した超純水についても話題を展開します。近年はPFAS規制の強化に伴い、従来の環境試料だけでなく、材料・製品中に含まれるPFASの分析に取り組む現場も増えてきていると考えられますが、最新のラボ用超純水装置では複数の精製プロセスを組み合わせ、PFASを含む微量不純物をより確実に除去できる技術が実用化されつつあります。一方で、超純水装置は比抵抗・TOCといった化学的純度は保証されているものの、微粒子に関する仕様値が明確ではない場合も多く、微粒子フリーのブランク水を必要とする分析・研究現場では新たな課題となっています。
本講演では最新のPFAS除去技術とPFAS分析への適用、さらに微粒子フリーのブランク水を得るための技術的アプローチについて解説し、従来のラボ用純水装置における課題と、近年の多様な要求に応える高純度水製造・管理のポイントをご紹介いたします。
- 超純水装置の精製技術
- ラボ用超純水装置の概要
- 超純水装置に用いる要素技術
- ラボ用超純水装置のシステムフロー
- ラボ用超純水装置の水質・水質表示
- 元素 (無機物) 分析例
- 有機物分析例
- 純水・超純水の水質比較
- 比抵抗値による水質表示の意味
- 超純水装置の水質管理の注意点
- 比抵抗による水質管理の留意点
- TOC値による水質管理の留意点
- ラボ用超純水装置のPFAS分析への適用
- PFAS除去に関与する要素技術
- PFAS分析におけるラボ用超純水装置の留意点
- ラボ用超純水装置でのPFAS分析例
- ラボ用超純水装置の微粒子管理
- ラボ用超純水装置の微粒子除去能
- ラボ用超純水装置の問題点
- ラボ用超純水装置で微粒子フリー水を得るための改善例
- 分析用超純水の様々な汚染要因
- 超純水装置から採水する際に生じる汚染
- 超純水を使用する前 (貯留時) に生じる汚染
- 超純水の使用中に生じる汚染
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