設計ナレッジの見える化、標準化、モジュール化を掲げる企業は増えていますが、実際にはほとんどの企業が思うように進んでいません。設計現場では「案件をこなすこと」で精一杯で、しっかり考える機会が少なく、“手配設計” が中心になっている企業も増えてしまっています。結果、忙しさを理由に「技術的な経緯や根拠」が残らず、設計ナレッジがどんどん埋もれてしまっています。また、設計ノウハウが属人化され、「設計ナレッジの見える化」も進んでいません。若手技術者が入ったとしても教育する時間もなく、若手の育成が思うように進みません。
これらを解決するためにも、属人的な設計から脱却し、設計ナレッジの見える化・標準化は欠かせません。それは、ナレッジを単に設計マニュアルに書き起こすだけでは解説しません。「設計ナレッジを見える化して、属人化を脱却しよう」と活動を始めるものの、多くの場合、設計マニュアル・設計手順書作成がゴールになっています。結果として、「誰も読まない、使わない、改訂されないマニュアル」が作成されてしまっており、ナレッジの共有や若手育成にはほとんど寄与しないのです。
本セミナーでは、標準化活動のよくある失敗例を押さえたうえで効果的な標準化の進め方を解説します。さらに、設計ナレッジは、見える化に留まらず、効率化や設計自動化につなげ、「現場にとって意味のあるナレッジ」として定着させる枠組みを解説します。「設計ナレッジ可視化」「設計標準化」「効率化」「自動化」を関連させ一貫した活動として捉えるのが重要と考えます。として捉え、活用・定着に重きをおいた枠組みを解説します。また、ナレッジを用いて、若手設計者の人材育成にも活用する道指も示します。
- 標準化のよくある失敗 【理論編】
- なぜ標準化は失敗するのか
- 「標準」を作っても、「様々な顧客要求」に答えられない
- 標準図を作っても使ってくれない
- 設計マニュアルを作っても読まれない。改訂されない。
- ナレッジを組織の資産に変える
- 「属人的設計」は競争力を奪う
- ナレッジ可視化はマニュアル作成ではない
- ナレッジの見える化の4要素とは
- 設計を知っていることと、言語化できることは別
- 標準化を競争力につなげる
- 脱、流用設計。脱、属人設計。
- 属人設計から脱却するための設計標準化の方向性
- 図面の標準化と設計思想の標準化を使い分ける
- 企画量産型と個別受注型における標準化の違い
- 少人数・短期期間での効果的な進め方
- 標準化活動の最適なメンバー構成
- 標準化活動の立ち上げ方 (経営層への説明方法。効果説明)
- 活動の進め方 (大まかな活動ステップ)
- 専任化できない中でナレッジ整備を進めるコツ
- 顧客要求を最大限に活かす仕様管理のポイント【実践編】
- 要求仕様を見える化と一元管理するポイント
- 要求仕様を傾向管理し、案件間での横串を通す管理の仕組み
- 失注分析を可能にし、仕様提案や機種開発に活かす方法
- 設計ルールを見える化し、標準化させる
- 設計を構造的に整理する
- 要求仕様→設計仕様→方式→寸法の構造整理
- 要求仕様→レイアウトパターン→配置の構造整理
- 設計諸元→設計図書の構造整理
- 設計ナレッジを設計ルール (標準) として整備する
- 性能計算・性能チェックのルール
- 基本形状・方式選定のルール
- 相似形 (寸法など) のルール
- 標準を決める際のポイント
- 標準化の3ステップとは
- バラバラな顧客要求に対して、標準をどう決めるか
- 「標準を守らせる」運用は間違っている
- 標準や設計ルールを使った設計自動化
- 論理構成 (150%BOM) を用いた構成決定・部品選定の自動化
- 設計諸元の自動選定
- CADの自動モデリング・自動作図
- 設計自動化とAI
- 標準やナレッジの改訂と若手人材育成
- 標準の改訂は、検図の運用を見直し
- 自己申告制の検図からの脱却
- 標準からの差異リストで標準改訂を促す
- 標準の改訂は設計部門が実施すると失敗する
- 若手にナレッジを共有・読ませる運用のコツ
- Q&A
受講者の声
- まさに自部門が、失敗例のチェックシートの強化や膨大な要領の作成に陥っており、人間重視型の対策に切りける必要があることを痛感した。個人としては、なんとなくそう思っていたことの方向性はあっており、いかに組織全体をそちらに持っていくかが重要だと感じた。
- 社内で標準化を進めるチームに入っており、進め方の参考になりました。具体例について実際の企業のもの、日常生活におけるものの2種提示してくださり、自身の業務内容への置き換えがしやすかったです。ありがとうございました。
- 本質的なところから始まり、具体的なところまで説明いただきわかりやすいセミナでした。
- 効率化と高度化の話は今後取り組むうえで大切な考え方と感じ、意識しようと思った。
- 大変勉強になりました。ありがとうございました。
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