GXPや開発段階の要求、データインテグリティなどから考えるGLP、信頼性基準の本質的理解

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医薬品・医療機器の開発においては、どの段階であっても「患者のために信頼性や品質を確保する」という本来の目的を忘れないことが極めて重要です。その目的を再確認するうえで、GLPや信頼性基準が誕生した背景を正しく理解することは非常に有用な学びとなります。  研究開発に携わる者として、信頼性・品質・社会貢献の観点から各GXPの役割を多角的に把握することで、開発初期段階 (GLPや信頼性基準のフェーズ) で何を重視すべきかが明確になり、結果として開発効率の向上にもつながります。  また、データインテグリティは「当局に求められるから従う」という“やらされ感”ではなく、「自社と自分たちを守るための原則」であるという本質的な理解が重要です。  さらに、SOPは省令を遵守するために存在する社内文書であることを理解し、その解釈には法的原則を踏まえた視点を持つことが有益である点も紹介します。  問題が発生した際には、ロジカル・クリティカル・ラテラルの3つの思考法を組み合わせた「トリプルシンキング」を活用することで、より効果的な問題解決が可能になります。  最後に、医薬品・医療機器メーカーおよびCROの皆様が、品質と信頼性に真摯に向き合い、社会的責任を果たすための一助となれば幸いです。

  1. GLPおよび信頼性基準の成立背景とその目的
    • 医薬品・医療機器メーカーおよび受託試験機関 (CRO) は、多様なレギュレーションに適切に対応しながら、承認取得に必要な試験を実施する必要があります。
      しかし、日々の実務の中で省令本来の目的を見失うことがあります。
      本来の目的を正しく理解するために、GLPや信頼性基準が生まれた背景を改めて確認したいと思います。
  2. 医薬品・医療機器メーカーに求められる基本姿勢 (ICH Q10〈PQS〉の観点を含む)
    • 医薬品・医療機器メーカーは、利益追求だけでなく、病気や怪我に苦しむ患者のために品質の高い製品を提供する責務があります。
      新入社員当時の原点に立ち返り、ICH Q10 (医薬品品質システム) の考え方を共有しながら、信頼性・品質体制の重要性を再認識します。
  3. 各GXPの目的理解による多角的視野の獲得
    • GLPや信頼性基準に携わる方は、規制要求を必要以上に重く捉える傾向がありますが、それ自体は真面目さの表れであり否定されるべきものではありません。
      ただし、研究開発から承認後までの流れの中で、GLP・信頼性基準が担うフェーズを正しく理解することが不可欠です。
      非臨床段階とそれ以降のGXPとの違いを整理し、初期段階で何を重視すべきかを検討することは、開発効率向上と、より良い医薬品・医療機器の迅速な情報提供につながります。
  4. データインテグリティの基本理念と本質的理解
    • データインテグリティはGMP領域から広まり、現在ではGCPにも完全に浸透しており、GLPでも要求されるに至っています。
      これを「当局に求められるから守る」「レギュレーションだから仕方なく従う」のではなく、自社と自分自身を守るための重要な原則として理解することが大切です。
      その基本理念を共有し、本質的な理解を深めます。
  5. 適切な対応のための規程 (SOP等) とその正しい解釈方法 (法的解釈の観点)
    • 各社にはSOPや手順書が存在し、これらは省令遵守のために社内手順を文書化したものです。
      しかし、SOPの字面を守ることに意識が偏り、本来の役割 (省令遵守のためのツールであること) が忘れられてしまう場面があります。
      省令は法令の一種であり、法令には解釈・原則があります。
      これらの法的解釈を紹介し、SOPの適切な読み方や社内での共通理解形成につなげます。
  6. 問題解決力を高めるトリプルシンキングの活用
    • 研究開発においては、ハプニング、インシデント、アクシデントが不可避です。
      これらの事象に対し、効果的な問題解決を行うための基本的な考え方として「トリプルシンキング」を紹介します。
      これを日常業務に活かしていただけると幸いです。
  7. まとめ:医薬品・医療機器メーカーおよびCROが担う社会的責任
    • 最後に、医薬品・医療機器メーカーの社員としての基本姿勢と社会貢献について意見交換し、メーカーを支えるCROにも同様の思考が求められることを共有したいと考えています。
  8. 質疑応答

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