粘着剤の材料設計、開発と環境対応・バイオマス化、特性評価

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本セミナーでは、粘着・剥離・レオロジーについて基礎から解説し、粘着剤の変更・形態形成を考慮した粘着力測定について詳解いたします。

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第1部 粘着剤の応用に向けたバイオベース、バイオミメティックモノマーの開発

(2026年4月28日 10:00〜11:30)

 近年、カーボンニュートラル、環境負荷低減が求められる中、バイオベースモノマーの重要性が高まっている。粘着性を考える上で重要な因子であるTg、表面張力 (濡れ性) とともに、バイオベースアクリレートを紹介する。さらに、これらの粘着性共重合体における特性変換やバイオミメティックモノマーによる機能性付与など、製品開発のヒントを提供する。  初めに、アクリルモノマーのTgや表面張力 (濡れ性) から粘着特性を捉え、共重合設計による機能性付与のアプローチを解説する。続いて、バイオベースアクリレートについて、原料の由来、当社上市品、開発状況、従来品からの代替可能性をまとめた。さらに応用事例である共重合体について、粘着性から伸縮性への特性変換、バイオミメティックモノマー添加による粘着性向上・易解体性付与などを紹介する。

  1. 粘着剤用モノマーの基礎
    1. 粘着剤で使用される高分子材利用
      • アクリル樹脂
      • ウレタン樹脂
      • ゴム
    2. アクリルモノマーの種類と特徴
      • 構造による分類
      • Tg
      • 表面張力
    3. アクリルポリマーの機能設計、硬化 (重合) 方法
  2. バイオベースアクリレート
    1. バイオベースアルコールとその由来
    2. バイオベースアクリル酸の開発動向
    3. 部分的バイオベースアクリレート
    4. 100%バイオベースアクリレート (開発品)
    5. 放射性炭素 (14C) を用いたバイオベース比率測定
    6. バイオベースモノマー (開発品)
  3. アクリレートの用途例とバイオベースモノマー置き換え提案
    1. アクリレートの用途例
    2. バイオベースモノマーによる置き換え提案
  4. 粘着性素材の物性応用事例:伸縮性材料への特性変換
    1. 伸縮性アクリルエラストマー
    2. 伸縮性導電材料
  5. 粘着性材料への特性付与:接着性バイオミメティックモノマー
    1. 環境にやさしいバイオミメティック接着事例
    2. ムール貝の接着機構を模倣したカテコールモノマー (開発品)
    3. ドーパミンアクリルアミドの基材表面への吸着性
  6. カテコールモノマーを含む共重合体の利用と評価
    1. 密着性、粘着性、接着性評価
    2. 湿潤条件での粘着性評価
    3. 易解体粘着剤事例
  7. まとめ

第2部 ロジン系タッキファイヤーの特徴と環境対応型タッキファイヤーの開発

(2026年4月28日 12:10〜13:40)

 天然由来原料であるロジンを用いたタッキファイヤーについて、ロジンの特徴やロジンを含むタッキファイヤーの添加効果について説明した上で、タッキファイヤー選定の基本的な考え方や最近の取り組みについて紹介する。また、エマルジョン型粘着剤・UV硬化型粘着剤等の低環境負荷粘着剤向けの環境対応型タッキファイヤーに関しても紹介する。

  1. タッキファイヤーの概要
    1. タッキファイヤーとは
    2. タッキファイヤーの添加効果
    3. タッキファイヤーの種類
  2. ロジン系タッキファイヤー
    1. ロジンの種類と特徴
    2. ロジンの製法
    3. ロジン誘導体の種類
    4. ロジン系タッキファイヤーの特徴
    5. アクリル粘着剤へのロジン系タッキファイヤーの添加効果
    6. 低VOC対応ロジン系タッキファイヤー
  3. 超淡色ロジン誘導体
    1. 超淡色ロジン系タッキファイヤーの特徴
    2. 超淡色ロジン系タッキファイヤーの耐熱・耐候性
    3. UV硬化型粘着剤に対する硬化阻害性
  4. エマルジョン型タッキファイヤー
    1. エマルジョン型タッキファイヤーとは
    2. アクリルエマルジョン型粘着剤への添加効果
    3. 高耐水性エマルジョン型タッキファイヤー

第3部 車載向けUV硬化粘着シールの開発 (材料設計、耐久性の向上)

(2026年4月28日 13:50〜15:20)

 開発した粘着材は、車載製品への適用で課題であった粘着力の耐久性低下の改善を目的に、新たな粘着機構として水素結合の発現を狙ったポリチオール化合物の導入に着眼。ポリチオール化合物は、非共有電子対を有する高活性のS (硫黄) を有するため、被着体の官能基と水素結合を形成することを狙い、材料メーカーと共同で材料設計を行った。その結果、車載環境 (エンジンルーム) にも適用可能な粘着耐久特性が実現でき、併せて、放射光を用いたX線吸収微細構造分析 (XAFS) にて、水素結合の発現及び粘着力との因果関係を明らかにした。

  1. 車載向け接着剤開発事例紹介
    1. 室温硬化シール材
    2. レーザ硬化接着剤
    3. バイオマス接着剤
  2. 車載向けUV硬化粘着シールの開発
    1. 開発の背景
    2. 車載製品における接着剤の課題
    3. UV硬化型粘着材の組成、工法
    4. 車載適用の課題
    5. 材料開発の考え方、ポイント
      1. 粘着付与剤、架橋剤の選定
      2. 粘着力発現メカニズムの解明
      3. LED光源の適用
    6. まとめ

第4部 動的粘弾性測定による粘着剤の特性評価

(2026年4月28日 15:30〜17:00)

  1. はじめに
    1. 粘着・剥離の基本事項
    2. 応力・ひずみ・ひずみ速度
  2. 動的粘弾性
    1. 貯蔵弾性率・損失弾性率・損失正接
    2. 高分子の動的粘弾性と粘着性
  3. 粘着の3要素と粘弾性
    1. タック (瞬間接着性)
    2. 保持力
    3. 粘着力
  4. 粘着に関する経験則
    1. 良い粘着剤とは?
    2. ダールキストの経験則・粘弾性の窓
  5. テープ剥離の力学特性
    1. 剥離の応力分布
    2. 剥離強度の依存性
      • 角度
      • 速度
      • 粘着剤厚
      • 支持体厚

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