ITOフリー&フレキシブル化に向けて各種透明導電膜材料の塗布と技術動向

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プログラム

第1部 可溶化グラフェンを用いた、塗布膜形成からアプローチする透明導電膜技術と応用展

(2012年12月12日 10:30~12:00)

講師:
埼玉大学 大学院理工学研究科 物質科学部門 准教授 博士 (理学) 上野 啓司 氏

 グラファイトの構成単位層である炭素シート「グラフェン」は非常に高い電荷移動度を持つことから,新しい透明導電膜材料としての応用が期待されている。  本講演では,グラフェン透明導電膜を溶液塗布法によって簡便に形成する手法について解説し,続いて有機半導体薄膜素子への応用に関する我々の研究成果を紹介する。

  1. グラフェンとは何か
    1. グラフェン形成手法の開発
    2. グラフェンが示す優れた性質
    3. グラフェンに期待される応用
  2. グラファイトの単層剥離,可溶化とグラフェン透明導電膜形成
    1. グラフェン透明導電膜形成手法の概説
    2. グラファイトの化学的酸化と単層剥離による可溶化酸化グラフェン形成
    3. 可溶化酸化グラフェンの塗布,還元によるグラフェン透明導電膜形成
  3. グラフェン透明導電膜の構造と物性
    1. グラフェン透明導電膜構造
    2. グラフェン透明導電膜の電気的,光学的特性
  4. グラフェン透明導電膜の有機薄膜素子への応用
    1. 有機薄膜太陽電池への応用
    2. 透明有機薄膜電界効果トランジスタへの応用
    3. グラフェン・酸化グラフェン塗布膜の新しい応用
  5. グラフェン透明導電膜の未来

第2部 銀ナノワイヤーインクの塗布型透明導電性フィルムの特性と課題

(2012年12月12日 13:00~14:30)

講師:
東レフィルム加工 (株) 技術企画室 顧問 松本 和正 氏

 透明導電フィルムの材料として注目されている銀ナノワイヤーフィルムの一般的な特性と塗布による製造品の特性に関しての課題等を紹介する。

  1. 透明導電材料
    1. 透明導電材料の種類と特徴
    2. 透明導電フィルムを利用した製品
  2. 銀ナノワイヤーの選択
    1. 銀ナノワイヤーの製造方法
    2. 銀ナノワイヤーの供給メーカー
  3. 銀ナノワイヤー等の精密塗布方法
    1. 塗布方法の種類
    2. 角塗布方式の特徴
    3. 塗布時の一般的な評価装置
    4. 銀ナノワイヤー塗布品の代表的な特性値
  4. 銀ナノワイアーフィルムの加工に関して
    1. パターニング (エッチング) の特徴
    2. 部分エッチングと完全エッチング
    3. パターンの視認性 (特許からみた改善方法)
  5. 銀ナノワイヤーフィルムの課題と今後の展開
    1. 大面積への対応 (低抵抗化)
    2. 種々の基材に対する対応

第3部 導電性高分子塗布による透明導電フィルムの技術現状と展望

(2012年12月12日 14:45~16:15)

講師:
アドバンステクノロジー (株) <旧:日本先端科学 (株) > 代表取締役 橋本 丞嗣 氏

 導電性高分子PEDOTの基礎や歴史から高導電化について分かりやすく解説する。最先端の有機EL/太陽電池/リチウムイオン電池/プリンタブルエレクトロニクス/エネルギーハ―べスティングについても紹介する。

  1. PEDT/PSSの構造解析と性質
  2. 高導電化PEDOTの開発
    1. 超音波重合
    2. 超臨界重合
    3. 2次ドーパントの研究
      1. 高沸点溶剤の添加による双極子モーメント
      2. 高沸点溶剤の浸漬における再乾燥
      3. イオン性液体の添加
  3. PEDOTの応用分野
    1. 有機EL
    2. 有機薄膜太陽電池
    3. 色素増感太陽電池
    4. リチウムイオン電池の正極材
    5. 熱電変換
    6. 圧電・振動発電
    7. プリンタブルアレクトロニクス
    8. エネルギーハ―べスト

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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