持続的社会に貢献する森林・木材利用

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2050年カーボンニュートラルを目指す中、エネルギーやマテリアルの原料を化石資源からバイオマスへシフトさせていくことが求められています。再生可能で豊富な資源量から木質バイオマスへの関心が高まっています。日本の森林資源蓄積は人工林を中心に毎年約7000万m3増加し、現在約52億m3あります。「伐って、使って、植える、育てる」資源の循環利用がカーボンニュートラル社会の構築に不可欠です。  現在、木材の国内需要、資源増加量に対して利用実績は半分以下であり、木材利用を増やしていくことが求められています。木材を建築材料として利用拡大を図るとともに、その過程で発生する端材や、おが粉のカスケード利用が重要となってきます。そのためには、木質バイオリファイナリーによる木材利用イノベーション (新産業創生) を生み出す必要があり、木質の化学的理解が必須となってきます。  木質はセルロース、ヘミセルロース、リグニンの三つの主要成分から構成されています。木質バイオリファイナリーの鍵はリグニンにあります。リグニンとセルロースの効率的な分離技術、そしてリグニンの選択的な抽出技術が必須です。そして、三つの主要成分をすべて使うことが重要となります。しかしながら、リグニンは他の天然高分子と異なり、その構造は極めて複雑かつ不均一であるため、効率よく分離・抽出することは困難で、マテリアル利用がほとんど進んでいません。ここでは、次世代の木質バイオマス利用についてお話しします。

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