気候変動とエネルギー問題をめぐって、行政・企業・市民・学界の間で世界は混乱のただ中にあります。私たちはまず、気候変動とは本質的にエネルギー問題であることを正しく認識しなければなりません。化石資源に依存する現状から、再生可能エネルギーへの転換は不可避ですが、その道のりには多くの課題が存在します。カーボンニュートラルの鍵は、「どのエネルギーキャリアを中心に据えるか」にあります。バッテリーのみでは、膨大なエネルギーの輸送・貯蔵を担うことはできません。地球規模での課題解決には、発展途上国でも使える既存技術の組み合わせが不可欠です。その中で、既存インフラを活かし、誰もが利用可能なメタノールは、現実的で持続可能な選択肢として注目されています。メタノールはCOまたはCO2と水素から合成でき、火力発電所・製鉄所・セメント工場・化学工場などで排出されるCO2を回収し、再生可能エネルギー由来の水素と反応させることで製造可能です。生成されたメタノールは、内燃機関や燃料電池の燃料として再利用でき、CO2を再びメタノール合成に循環させる「CO2-メタノール循環社会」を形成します。これこそが、カーボンニュートラル社会の現実的な姿です。さらに、メタノールはMTO (Methanol to Olefin) プロセスによりエチレンやプロピレンを生産でき、化学工業の基幹原料としても重要です。
講演者は1993年よりCO2からのメタノール合成触媒を研究し、その成果をもとに、2025年11月にSpringer Natureより『Blueprint for a Methanol Society-Toward Carbon Neutrality』が出版されました。現在、日本語版の出版も進行中です。本セミナーでは、この著書の主要な内容をわかりやすく紹介します。
- 第I部 地球温暖化の何が問題なのか? (1時間)
- 地球温暖化とCO2排出
- エネルギー問題
- エネルギー利用と気候変動
- エネルギーキャリアの課題
- 産業課題
- 政策課題
- 第II部 我々はどこへ向かうべきか-メタノール社会 (1時間)
- なぜメタノール社会なのか
- メタノールのエネルギー利用
- メタノールの化学的利用
- メタノール社会の進展
- 第III部 我々は何をすべきか-ビジネス・政策・教育・理念 (1時間)
- メタノール社会のロードマップと産業展開 (2025年〜2050年)
- 必要な技術
- メタノールエンジン
- ギ酸キャリア
- 再生可能エネルギー水素製造
- 科学技術の核心
- 未来への考察
案内割引・複数名同時申込割引について
シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,000円(税別) / 19,800円(税込)となります。
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ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー
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- アーカイブ配信の視聴期間は2026年2月24日〜3月2日を予定しております。
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