インジェクタブルゲルの設計、評価とその用途展開

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第1部 安全性に優れたグルコサミン誘導体からなる分子集合型インジェクタブルゲル

(2026年4月6日 11:00〜11:40)

 本セミナーでは、グルコサミンを化学的に誘導化した分子が水中で集合して形成するナノ繊維とゲル材料を紹介する。新規誘導体は分子集合によって高分子様の性質を示しつつ、溶液条件に応じて低分子へ可逆的に解離するため、化学的・物理的刺激に鋭敏に応答して液状化する特性をもつ。この特性を活かした刺激応答性ゲル・インジェクタブルゲルの開発と、その医療応用への可能性についてご報告する。

  1. グルコサミンに関して
  2. 分子集合型ゲルに関して
  3. 新規グルコサミン誘導体の分子設計戦略
  4. 刺激応答性分子集合型ゲルの開発
  5. インジェクタブルゲルの開発
  6. おわりに

第2部 再生医療用インジェクタブルゲルの開発

(2026年4月6日 12:30〜13:45)

 本講演では、再生医療用インジェクタブルゲルの最新研究事例、および当研究室で開発した2種類の再生医療用インジェクタブルゲルの設計指針や物性、および再生医療への展開について紹介します。

  1. 生体適合性インジェクタブルの従来研究について
  2. 組織再生用インジェクタブルゲルの現状と課題について
  3. 当研究室で開発したインジェクタブルゲルについて
    1. 自己補給インジェクタブルゲルについて
    2. 細胞架橋インジェクタブルゲルについて
  4. まとめ
  5. 展望

第3部 内視鏡を通して使用可能なインジェクタブルコラーゲンゲル

(2026年4月6日 14:00〜15:00)

 消化器内視鏡治療では、スコープのチャネルを通してバイオマテリアルを患部へと送達しなければならないため、消化管病変部に用いられるバイオマテリアルとしてインジェクタブルゲル (体内環境に応答してゾル – ゲル転移するマテリアル) が好ましい。  本講演では、現在開発中のインジェクタブルコラーゲンゲル (IJC) について、材料設計および設計のための評価方法に焦点を当てて紹介する。

  1. 消化器内視鏡治療における課題とバイオマテリアル開発の現状
    1. 消化器内視鏡治療の偶発症
    2. 現状のバイオマテリアルの課題
    3. インジェクタブルゲルに求められる特性
  2. レオメーターを用いたIJCの材料設計
    1. カテーテル経由での送達性:粘度
    2. 体温応答性のゲル化:温度による弾性率の変化
    3. 流動性保持時間:弾性率の経時的変化
    4. 開発を通して認識した新たな指標
  3. 動物実験によるIJCの性能評価
    1. 穿孔の閉鎖
    2. 潰瘍の保護
    3. 粘膜下局注による膨隆形成
  4. IJC開発の展望

第4部 高弾性率を実現するインジェクタブルゲルの高分子精密設計

(2026年4月6日 15:15〜16:30)

 注射やカテーテルなどで生体に投与可能 (injectable) なインジェクタブルゲルは、薬物送達システム (DDS) における薬物担持体、組織再生における細胞足場材料などに利用でき、治療用途としてのみならず、美容整形や化粧品などへの応用も期待されている。しかし、実用化例はまだ限られており、未解決課題も多い。  本講座では、インジェクタブルゲルの開発例のみならず、基盤となる高分子材料の合成から評価まで概説する。

  1. バイオマテリアルとしてのインジェクタブルゲル
    1. 生体で機能するゲル
    2. インジェクタブルゲルの開発例
    3. 高分子を基盤材料とするインジェクタブルゲルの課題
  2. ポリイオンコンプレックスの基礎と材料設計への応用
    1. ポリイオンコンプレックスの基礎
    2. イオン性高分子の合成と評価
    3. 生体毒性まで考慮した高分子の精密分子設計
    4. 生体内での応答まで考慮した高分子の精密分子設計
  3. インジェクタブルゲルの高強度化
    1. アミノ酸を基盤としたインジェクタブルゲルの開発
      1. ポリアミノ酸の精密合成と評価
      2. ポリアミノ酸ナノ粒子の評価
      3. ポリアミノ酸ナノ粒子の温度応答挙動
    2. シリカゲルナノ粒子複合化によるインジェクタブルゲルの開発
      1. ポリアミノ酸ナノ粒子とシリカナノ粒子の複合化と評価
      2. 複合化ナノ粒子の温度応答挙動

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