本セミナーでは、天然ガスを取り巻く現状を俯瞰すると共に、天然ガスからオレフィン・芳香族・水素・合成ガス・アルコールなどへと転換する技術動向を解説いたします。
我が国のエネルギー需給における天然ガスの重要性は論を俟たない。一方で米国のシェールガス台頭に伴い国際的なガス価格の構造が変化しつつある。 天然ガスは、従来はパイプライン輸送あるいはLNG輸送がメインであったが、今後産出地にて直接転換し付加価値を高めたうえで利用サイトへ輸送することも考える必要がある。近年、石油化学原料としてのナフサの需要構造が大きく変化しており、従来のようなトッパーからFCCという流れでのナフサ生産から、オンパーパス型でのオレフィン製造への移行が言われている。 本講演では、これらを俯瞰し、シェールガスを含めた天然ガスの現状と今後の動向、その転換によるオレフィン・芳香族・水素・合成ガス・アルコールなどの生産のための在来型プロセスの現状と今後、および非在来型転換プロセスについて総括する。