ヒト初回投与量の設定方法と後期開発フェーズに向けたリスク・ベネフィット評価

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プログラム

第1部 非臨床データを用いたヒト初回投与量算出法

(2012年12月14日 10:30~13:00)

講師:
(株) 新日本科学 薬物代謝センター 担当部長 岩崎 一秀 氏

 医薬品の開発は非臨床試験から臨床試験へと進行しますが、第Ⅰ相試験はヒトへ開発化合物が最初に投与される試験であり、その後の円滑な開発に繋がる重要な試験です。第Ⅰ相試験に入る前には、開発候補品の非臨床データよりヒト初回投与量が設定されます。これまでは、主としてNOAELを使用して初回投与量が算出されてきました。  しかしながら、2006年に実施されたTGN1412 (CD28に対する抗体) の第Ⅰ相試験において、重篤な副作用が初回投与後に発生したことより、これまでとは異なった概念 (MABELを使用) によるヒト初回投与量の算出方法が最近提唱されています。  ヒト初回投与量の算出には非臨床データが使用されますので、非臨床データを活用して適正なヒト初回投与量を設定することはより安全な第Ⅰ相試験の実施に繋がります。本セミナーでは、非臨床データを活用したヒト初回投与量を算出する方法を紹介します。

  1. はじめに
  2. TGN1214事件のインパクト
  3. 非臨床試験 (ICH M3 (R2) ) ガイダンス
    1. 申請までに実施する非臨床試験
    2. 第I相試験までに実施する非臨床安全性試験
  4. 初回投与量設定に重要なパラメーター
    1. 毒性データ
    2. 薬理データ
    3. 毒性データと薬理データの比較
    4. ヒト等価用量
  5. ヒト初回投与量の設定
    1. 早期探索的臨床試験
    2. 臨床試験
      1. 一般医薬品/バイオ医薬品
      2. 抗悪性腫瘍薬
  6. まとめ

第2部 早期探索試験~POC試験における用量選択とベネフィット・リスク評価

(2012年12月14日 13:50~16:30)

講師:
有限会社 レギュラトリーサイエンス研究所 代表取締役 薬学博士 秦 武久 氏

 近年、規制当局の医薬品のベネフィット・リスクに対する、特に安全性 (リスク) 評価は非常に厳しくなりつつある。医薬品の開発においては、如何にベネフィット・リスクバランスの優れた用法・用量を早期の臨床試験に見出し、後期の臨床試験につなげるかが非常に重要になってくる。  本セミナーでは、早期探索試験からPOC試験の戦略をベネフィット・リスク評価と用法用量の確立に焦点を置いて解説したい。

  1. 研究開発をめぐる話題と課題
    1. 研究開発をめぐる問題
    2. 研究開発プロセスの革新
    3. ベネフィット・リスク
  2. 探索IND試験・第I相試験とリスク評価
    1. 試験の目的
    2. リスク評価
    3. 試験のデザイン:用量設定
    4. “ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス“について
  3. 第II相試験 (POC試験)
    1. 試験の目的
    2. ベネフィット・リスク評価
    3. 早期用量検索試験とファーマコメトリックス

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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