世界的な環境規制の強化に伴い、プラスチック資源循環は「サーマル」から「高品質マテリアルリサイクル」への転換が急務となっています。しかし、再生材の活用には、劣化による物性低下や異物 (塗膜) 混入といった技術的課題が立ちはだかります。
本セミナーでは、単に新品同様を目指す過剰品質ではなく、用途に見合った「使える品質」を実現するための実践的ノウハウを体系的に解説します。具体的には、欧州ELV指令などの最新法規制や市場動向の整理からスタートし、主力素材であるポリプロピレン (PP) を題材に、酸化劣化のメカニズムを詳説します。
さらに、リサイクルの最大の障壁となる異物への対策や、ポリマーブレンドや複合化による「アップグレードリサイクル」の実践事例を紹介し、再生材を高度に使いこなすための技術と戦略を短時間で習得することを目指します。
- プラスチック廃棄物の現状を知る
- プラスチック廃棄物の現状とフロー
- 日本のリサイクル率のカラクリ (サーマルからマテリアルへ)
- 容器包装と自動車部品のリサイクルの決定的な違い
- 「バージン材同等」は必要か? (過剰品質と適正品質)
- 今後待ち受けている法規制と要求される材料スペック (欧州ELV指令など)
- ポリプロピレン (PP) の劣化メカニズムと寿命評価
- 高分子の劣化メカニズム (熱、光、剪断履歴)
- 自動酸化反応の基礎プロセス
- 分子量低下と架橋反応
- PPのリサイクルに伴う物性変化
- 成形加工履歴 (熱履歴) による溶融粘度の変化
- 結晶化度と機械的特性の相関
- 劣化の診断・評価技術
- ケミルミネッセンス (CL) 法による酸化劣化評価
- リサイクル材特有の課題対策
- マテリアルリサイクルの阻害要因と対策
- ポリマーブレンド技術の応用
- 高品質マテリアルリサイクルの実践事例
- ドライブレンドによる高機能化
- 自動車用バンパー + バージン材
- 自動車用バンパー + リサイクル材
- 容リ材 + バージン材
- 容リ材 + リサイクル材
- 二次処理によるアップグレードリサイクル
- 未活用廃材を用いたアップグレードリサイクル
- まとめ
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