高分子延伸による分子配向・結晶化および複屈折・力学物性制御技術

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本セミナーでは、フィルムや繊維の延伸による分子配向挙動と配向結晶化に関して、物理的な視点と化学的な視点の両者から解説いたします。

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プログラム

高分子のフィルムや繊維を延伸することによって、分子が配向すると共に、配向結晶化と呼ばれる特徴的な結晶化が起こり、「繊維構造」と呼ばれる特異な構造が形成される。この構造により、強くてしなやかな性質が発現すると共に、光学的性質、熱物性なども大きく変化する。  この講習では、フィルムや繊維の延伸による分子配向挙動と配向結晶化に関して、巨視的な (物理的な) 視点と微視的な (化学的な) 視点の両者から解説し、延伸による物性制御の原理について習得してもらうことを目指す。

  1. 高分子の延伸工程
    1. 延伸装置と延伸条件 ガラス転移温度と延伸
    2. 延伸工程で加わる力と変形 伸長とせん断
    3. 延伸工程で加わる熱 熱伝達と熱放射
    4. 延伸の基礎方程式 温度分布の推定 安定性の評価
  2. 延伸による分子配向・結晶化制御
    1. 分子配向の3要素 配向形態/配向度/配向要素/延伸による複屈折制御
    2. 配向度の測定法 (配向度と物性)
    3. 延伸による分子配向制御
    4. 高分子の結晶
    5. 配向結晶化 延伸による配向結晶化の制御
  3. 延伸による物性制御
    1. 屈折率と複屈折制御
      1. 光学現象と屈折率
      2. 屈折率楕円体と光学異方性
      3. 複屈折の起源 誘起複屈折/配向複屈折/形態複屈折
      4. Lorentz-Lorenzの式と固有複屈折
    2. 力学物性制御
      1. 極限構造と力学物性
      2. 延伸物の構造と力学物性 分子配向とヤング率/延伸条件と熱収縮率/強度と伸度

会場

タイム24ビル
135-8073 東京都 江東区 青海2丁目4-32
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受講料

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