乳化重合・懸濁重合のメカニズム、応用、スケールアップ、トラブル対策

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本セミナーでは、乳化重合・懸濁重合について基礎から解説し、反応中や反応後の安定性、分子量の制御、分散媒や乳化剤の選択と管理および残留モノマーの除去、反応熱の管理と熱暴走の防止、プラント実機での反応効率の最適化について詳解いたします。

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プログラム

第1部 乳重合法の基礎と環境低負荷な単分散ポリマー粒子合成法の設計

(2026年3月13日 10:00〜12:00)

 乳化重合はポリマー生産で欠かせない工業的な大量合成法のひとつです。本セミナーでは、乳化重合法の基本的な原理の理解に加え、界面活性剤を使わないソープフリー乳化重合系など、環境負荷を軽減するクリーンな重合系についての理解を深めていただくことを目的として解説します。

  1. 乳化重合法 (EP) の基礎
    1. 乳化とエマルション
    2. ラジカル重合と共重合系の基礎知識
    3. 粒径と粒子数の基礎知識
    4. EPの設計指針
      • 反応器
      • 使用される界面活性剤や重合開始剤
      • 添加剤の種類や特徴
    5. EPにおける粒径・粒子数の制御因子 (界面活性剤濃度など添加剤の影響)
  2. 界面活性剤を使わないソープフリー乳化重合法 (SFEP)
    1. SFEPの粒子生成メカニズム
    2. ナノ〜ミクロンサイズの単分散粒子の合成
    3. イオン性コモノマー添加によるナノ粒子合成
    4. ミクロン粒子合成の基本指針
    5. シード重合法によるミクロン粒子合成
    6. SFEPにおける最近の研究開発例の紹介
  3. より環境低負荷な乳化重合法
    1. 環境低負荷な乳化重合法の設計指針
    2. 粒径が均一なポリマーナノ粒子合成の成功例
    3. 最近の研究開発例の紹介
  4. 単分散ポリマー微粒子材料の用途展開
    1. 粒径が均一な粒子の特徴およびメリット
    2. 最近の研究開発例の紹介

第2部 乳化重合・懸濁重合の基礎、粒子径の制御

〜重合初期から末期までの反応動力学〜

(2026年3月13日 12:45〜14:15)

 ラジカル重合反応速度論では、反応初期から中期の反応速度を表現する事が可能であるが、最終的な高分子の物性に大きな影響を及ぼす末期の反応動力学が示されていない。  ここでは、乳化重合・懸濁重合の装置設計を反応工学的な立場から論じる。

  1. 乳化重合と懸濁重合の反応動力学
    1. 重合反応動力学
    2. 乳化重合とSmith-Ewart理論
    3. 塊状重合の動力学からの懸濁重合の考察
    4. 重合末期の反応動力学 マクロモノマーを用いた解析
  2. 重合の反応工学
    1. 重合反応器の設計
    2. 連続反応器の滞留時間分布
    3. 反応液の撹拌と伝熱
    4. 連続重合装置の設計と運転指針
  3. 機能性微粒子の開発手法
    1. ソープフリー乳化重合、分散重合、シード重合による粒子の機能化
    2. 重合反応性開始剤を用いたグラフト重合
    3. マクロモノマーをもちいたナノ高分子微粒子の合成
  4. まとめ

第3部 乳化・懸濁重合の粒径制御に係わるポリビニルアルコールの役割

(2026年3月13日 14:30〜15:15)

 乳化重合、懸濁重合用分散安定剤として使用されているポリビニルアルコールのそれらの粒子制御に及ぼす役割について講演する。

  1. ポリビニルアルコールの基礎
    1. ポリビニルアルコールの構造と物性
    2. ポリビニルアルコールの高機能化
  2. ポリビニルアルコールを用いた乳化重合
    1. 乳化重合におけるポリビニルアルコールの役割
      • 酢酸ビニル系
      • その他モノマー系
    2. 粒子径制御
    3. 粒子径とエマルション物性の関係
  3. ポリビニルアルコールを用いた懸濁重合
    1. 懸濁重合におけるポリビニルアルコールの役割
      • 塩化ビニル系
      • その他モノマー系
    2. 粒子径制御
    3. 粒子内モルフォロジー制御

第4部 乳化重合・懸濁重合の重合反応プロセスおよびスケールアップ、トラブル対策について

(2026年3月13日 15:30〜17:00)

 2020年代に入って、イノベーションが求められる時代となり、新たな高分子材料の開発も再び求められている。一方、高分子素材の合成反応設備の設計については、20世紀に蓄積されてきた、反応装置の設計や操作についての技術・ノウハウを経験した技術者の退出や、各企業の事業内容の組み換えなどによって、伝承が途切れつつある。  本講では、乳化重合系や懸濁重合系を取り上げて、基本的なプロセス特性や、スケールアップの手法、トラブル事例の振り返りと 予測など、設計実務に役立つ基本的知見について解説する。

  1. 反応系の相とプロセスの選択
    1. 重合反応系の相と特性
    2. 均一重合相 (バルク重合と溶液重合) と不均一相 (乳化重合と懸濁重合)
  2. 乳化重合系の特性
    1. 反応機構と乳化系の安定性
    2. 撹拌混合と伝熱:反応熱除去について
    3. ポリマー回収プロセス:固形分回収とラテックス回収
    4. 工業化プロセスの実例
  3. 懸濁重合系の特性
    1. 反応機構と分散 (懸濁) 性
    2. 撹拌混合の効果 (分散スラリー粒径) と伝熱の考え方
    3. ポリマー回収プロセス
    4. 工業化プロセスの実例
  4. スケールアップの考え方:理論と実験
    1. スケールアップ則の例
    2. スケールアップ実験の考え方
    3. 小実験、ベンチ実験、パイロット実験の目的と検討項目
    4. 工業化プラント設備設計までに確認しておくべき事項
    5. スケールアップ検討 マスタ-計画の策定
  5. プラント・プロセスにおけるトラブル事例と予防策
    1. 乳化重合系でのトラブル事例
    2. 懸濁重合系でのトラブル事例

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