排出量取引制度 (GX-ETS) の概要と背景、企業がとるべき対応と戦略的活用

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本セミナーでは、2026年4月から本格運用されるGX-ETSについて取り上げ、この新しい市場を企業としてどのように活かすべきか、法的な位置づけや、背景となっているNDC・GX推進戦略・エネルギー基本計画との関係、EU ETSとの比較を通じてGX-ETSの本質を整理し、単なる制度対応にとどまらず、日本企業としてどのように向き合い、活用していくことが望ましいのかを解説いたします。

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プログラム

2026年4月から、いよいよ日本でもGX-ETSが規制制度として本格運用される。無償割当の方法論や、排出権の上下限価格設定などのルールが整備された (個々の企業の無償割当量は、企業の過去の活動量が検証された後に定まるため、すこし時間を要する) 。  この制度は、新たに排出規制が導入されたことと、新市場の創設を意味する。ただGX-ETSは、EUの最重要気候政策であるEU ETSとは、かなり性格を異にする。もちろん20年の歴史を持つこの制度の経験から学ぶ点も多い。EUでは成功してきたこの制度を、交通から家庭部門まで拡げようとしていることは注目に値する。  一方、GX-ETSは、経済産業省 (METI) の思惑を色濃く反映していて、産業政策としての色彩の濃いGX推進戦略や2050年ネットゼロ目標を視野に入れつつ現実路線へも半歩踏み出した第7次エネルギー基本計画などの中で、ひとつのツールとしてデザインされている。  このように、EUの考え方と対比させ、またMETIのより広い視点を明らかにした上で、今後どうGX-ETSに対処していくことが望ましいかを考える。

  1. EU ETSとその背景となる考え方
    • ETSをNDC目標達成の中心に据えているEUの考え方を、その哲学や歴史的経験や実績、将来拡張の姿などから振り返って、気候政策手段としてのCap-and-Trade型ETSの本来の狙う姿を理解する。
      1. カーボンプライシングとETSの意味と要請事項
      2. EU ETSの哲学と (失敗も含めた) 経験や教訓
      3. 今後のEU ETSの方向性
  2. 背景となるGX推進戦略とエネルギー基本計画とのかかわり
    • 新しいエネルギー基本計画に統合されている「産業戦略」であるGX推進戦略とAZECを概観し、METIの戦略性を中心にそのエッセンスを抽出する。
      1. 日本の気候変動目標 (2030, 2035, 2040, 2050年) と進捗分析
      2. 第7次エネ基と長期エネルギー需給見通しのエッセンス
      3. GX推進戦略の狙い-GX経済移行債の戦略性とカーボンプライシング
      4. GX推進戦略の狙い-日本技術の市場開拓
  3. GX-ETSの制度説明とその背景にある考え方
    • GX-ETSがどのような制度であるかを、EUの場合との比較と、日本の気候・エネルギー・GX戦略の中での位置づけという視点から浮かび上がらせる。
      1. GX-ETSの概要-法的な位置づけ,NDC・GX推進戦略・エネ基との関係
      2. EU ETSとの比較-GX-ETSはキャップアンドトレード型制度か?市場の役割は?
      3. 制度の概要-初期割当方法
      4. 制度の概要-上下限価格
      5. 排出権市場としての視点と価格決定メカニズム
      6. GX-ETSの特徴の整理
  4. 日本企業としてどう対処すべきか?
    • 日本として2050年ネットゼロ目標に向かうという大方針の中で、GX-ETSという規制制度への対応の仕方と、新しい付加価値をどう活かすか?という視点で、今後の企業戦略のあり方を考察する。
      1. 規制制度への対応の仕方-社内排出削減と,排出権市場や外部クレジットの活用
      2. 新たに生じる・提案できる付加価値とは?

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