医薬品製造工場・試験室におけるデータの完全電子化とDI対策

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本セミナーでは、医薬品製造・試験における記録やデータを完全に電子化していくための要件や課題について検討し、完全電子化プロジェクトの推進と信頼性保証について解説いたします。

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プログラム

本講演は、医薬品製造工場および試験室における紙文書・紙記録から完全電子化へ移行するための課題、プロセス、規制要求、データインテグリティ (ALCOA+) の原則、およびAI活用の実務的ポイントを体系的に整理したものである。紙→電子→AIという進化の流れを踏まえ、DX時代に求められるデータ整合性・運用管理・教育の重要性を総合的に解説している。

  1. 第1章 : 紙記録の限界とデータインテグリティ
    • 紙ベース運用の限界を示し、検索性・改竄リスク・保存性といった課題をALCOA+の観点で整理している。
      電子化はデータインテグリティ強化のため不可避であり、査察でも紙運用の弱点が頻繁に指摘されている点を示す。
  2. 第2章 : 電子化・ペーパーレス化への移行プロセス
    • 電子化・ペーパーレス化の移行プロセスを、部分電子化・ハイブリッド運用・完全電子化の3段階に分けて解説し、成功・失敗事例を通して、URS要件定義、CSV/CSA、教育訓練が成功の鍵であることを強調している。
      特に、『なんちゃって電子化』と呼ばれる中途半端な電子化がもたらすリスクと、それでも一定の効果が出る現実的側面の両方に触れている。
  3. 第3章 : 規制と国際ガイドラインの要点
    • 21 CFR Part 11、ERES指針、EU GMP Annex 11/15/22、PIC/S PI-041・PI-011、WHOガイダンスなど、国内外規制の要点を整理し、共通課題としてALCOA+、監査証跡、アクセス管理、教育の重要性を説明している。
      特にAnnex 22 (AI) では、静的モデル・決定論的出力の使用を求める最新の国際動向を取り上げている。
  4. 第4章 : 完全電子化システムの運用管理と文書整合性
    • 完全電子化システムの運用管理と文書整合性に焦点を当て、電子署名、監査証跡レビュー、変更管理、教育、旧版文書残存リスク等の具体的な査察指摘ポイントを示す。
      さらに、私物スマホによるMFA問題、システム記述書の必要性など、現場で実際に直面する課題も深掘りしている。
  5. 第5章 : AIの現場応用 – QCと製造
    • QC領域と製造領域におけるAI活用の実際を紹介し、異常検知、予兆保全、データ解析などの成功例・失敗例を整理したうえで、AIはあくまで支援ツールであり最終判断は人間が担うことを強調している。
      また、AI規制 (Annex 22、FDA AIガイダンス) に基づき、再学習管理・説明可能性・データ品質保証の重要性を示している。
  6. 第6章 : まとめと討議
    • 全体のまとめと討議ポイントを提示し、紙→電子→AIの不可逆的進展と、組織文化としてのデータインテグリティ定着の重要性を強調する内容となっている。

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