各種分子シミュレーションを用いた高分子研究、材料解析の考え方、その選び方と使い方

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本セミナーでは、分子シミュレーションについて取り上げ、「時間・空間スケール」、「求めたい物性・現象」に応じた使い分け・複数手法の組み合わせのコツ、重合・劣化反応、界面の物性予測、破壊・変形の挙動解析、ブレンド相構造などへの応用のポイント、導入するソフトウェアの必要スペック、データ人材の確保について詳解いたします。

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プログラム

第1部 分子シミュレーションを用いた高分子研究の概要

(2026年1月29日 9:50〜11:50)

 高分子のもつ特徴の一つとして、凝集構造の階層性を挙げることができます。本講座では、階層的な構造をもつ高分子の構造形成に焦点を当て、その基礎概論を述べたあと、高分子のモデリング、ソフトウェアの特徴、及び利用時のポイントを解説します。

  1. 高分子構造形成の基礎
    1. 高分子の結晶化と配向構造
    2. ブロック共重合体のミクロ相分離
  2. 高分子のモデリング
    1. 高分子凝集構造の階層性
    2. 高分子シミュレーションの階層性
    3. 全原子モデル
    4. 粗視化モデル
  3. ソフトウェアの特徴と利用時のポイント
    1. OCTA (COGNACなど)
    2. LAMMPS
    3. NAMD
    4. AMBER
    5. Gromacs

第2部 高分子シミュレーションの概要および 粗視化分子動力学法の仕組み、その応用について

(2026年1月29日 12:40〜13:40)

 高分子材料の多階層構造を俯瞰し、量子化学から分子動力学、粗視化、メソスケールモデルまでの役割を整理する。さらに、粗視化分子動力学法のモデル化手順とパラメータ決定法、応用事例、データ駆動型設計 (Materials Informatics : MI) との連携の考え方を、実務に即した観点から解説する。

  1. 高分子材料の多階層構造とシミュレーションの位置づけ
    1. 高分子材料に特有な長さ・時間スケールの整理
    2. 分子鎖構造・高次構造・マクロ物性の関係
    3. 実験・シミュレーション・データサイエンスの役割分担
  2. 高分子シミュレーション手法の概要
    1. 全原子モデル
    2. 粗視化&メソスケールモデル
    3. マルチスケールモデリング&シミュレーションの考え方
    4. データ駆動型設計との連携
  3. 粗視化分子動力学の仕組みと応用
    1. 背景理論と計算手法
    2. 粗視化ポテンシャル
    3. モデルの検証とスケール連携
    4. 応用事例
    5. 実務で利用する際の留意点と今後の展望

第3部 散逸粒子動力学 (DPD) 法の基礎から応用まで

〜ソフトマターの分子シミュレーション〜

(2026年1月29日 13:50〜14:50)

 近年、界面活性剤や高分子から構成される機能性材料の開発では、分子シミュレーションを活用した効率的な物性予測が求められている。  本セミナーでは、散逸粒子動力学法の基礎とその発展の経緯を解説し、講演者の研究事例を交えながらその応用について紹介する。

  1. はじめに
    1. 講演の目的と概要
    2. 分子シミュレーションの必要性
    3. シミュレーションの種類と位置付け
    4. 分子シミュレーションで何ができるか?
    5. ソフトマターとは、ソフトマター製品
    6. 機能性の発現と材料の内部構造 (階層性)
  2. ソフトマターの分子シミュレーション
    1. 巨大分子 (高分子、ナノ粒子、液晶) の特徴
    2. 種々の計算手法
      • 分子動力学法
        • 全原子モデル
        • United Atom Model
        • Bead-spring Model
      • primitive chain network など
    3. 散逸粒子動力学法 (DPD) 法
    4. 粗視化ポテンシャルの作り方の紹介
  3. DPD法を用いた材料設計 〜研究事例を中心に〜
    1. 分子シミュレーションによる実験の可視化
    2. 機械学習を組み合わせた予測技術

第4部 X線散乱データによる高分子高次構造解析:リバースモンテカルロ法の応用

(2026年1月29日 15:00〜16:00)

  1. 高分子の階層構造とX線散乱
    1. 広角X線回折・小角X線散乱
    2. 高分子結晶の階層構造について
    3. 従来の研究手法とその問題点
  2. リバースモンテカルロ法
    1. 基本原理
    2. X線回折データへの適用について
  3. 高分子構造解析への適用
    1. 広角X線回折
    2. 小角X線散乱
    3. 実測データへの適用例

第5部 くりこみ群分子運動法を用いた高分子シミュレーションとその応用

(2026年1月29日 16:10〜17:10)

 分子運動に起因する現象を再現できる強力な手法であるMD法において、問題となる粒子数をくりこみ群の考え方を用いて削減を試みた。 本手法の紹介と応用についてご説明します。

  1. くりこみ群分子動力学法について
    1. MD法への適用方法
    2. 実例紹介
    3. 高分子MD法への適用
  2. 高分子特有の現象
    1. 管内の流れ
    2. バラス効果
  3. 混錬機シミュレーション

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