我が国の医薬品産業については、創薬における国際的な競争力の低下、後発品を中心とする安定供給への不安、ドラッグラグ・ロスの拡大等、様々な課題が指摘されています。また、国の財政は逼迫し、高齢化による社会保障費の増加が負担としてのしかかるなか、薬価の毎年改定が続けられるなど、厳しい環境が続いています。こうした問題は、我が国に限ったものではなく、諸外国も同じような課題に直面し、お互いの動向を観察しながら政策を立案しています。そのような規制側の動向をおさえるため、ここでは医薬品の価格設定に関する基礎を、各国が実際にどのようにそれを政策に落とし込んでいるのか事例を交えつつ概説したいと思います。
本講座では、体系的に国ごとの紹介を取り上げるのではなく、実務に活かせるように各トピックの中で主要な国の施策や制度のポイントを、事例を交えて取り上げます。
- 導入
- 医薬品行政のトリレンマ
- 医薬品の市場構造
- 世界の医療制度の類型
- 医薬品市場の構造、競争とイノベーション
- SCP理論から読み解く
- 供給と需要の構造
- R&Dのファイナンス
- 市場の細分化
- 医薬品市場における競争モデル
- 医薬品の経済学的評価に関する基礎
- 理論的基礎
- CEAとICER
- CUAとQALY
- 経済評価の実際
- 医薬品の価格設定について
- 動的効率性と静的効率性
- 基礎的な価格設定モデル
- 価格設定モデルの発展
- 政府による介入
- 政府による価格統制
- 市場に任せたモデル
- 需要側・供給側に対すコントロール
- VBP
- 買手独占の市場
- マクロな財政管理
- HTAの運用
- Cost-Utilityモデル
- Comparative Clinical Benefitモデル
- Fragmented Market-Basedモデル
- 保険者機能
- 医薬品フォーミュラリー
- Utilization Management
- 患者による自己負担
- MEA
- 理論的な枠組み
- 諸外国の事例
- グローバルな動向
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