近年、使用後に解体が可能となる易解体性材料に注目が集まっている。易解体性材料は設計段階で組み込む必要がある川上材料であり、粘・接着剤を志向したものが多い。粘・接着剤として使用中は、易解体機能は必要とされず眠ったままの状態である。使用後に解体する時には、何らかの外部刺激を与えて剥離や分解などの解体性 (易解体性) を発現する材料である。我々はこれまでに、光や熱を外部刺激に用いた易解体性材料に加え、超音波照射、電気などの外部刺激によって易解体性を発現する粘・接着剤の開発を行ってきた。
本講演では、易解体性材料について原理や開発のポイント、最近のトピックスに加え、易解体性発現のための材料開発の難しさなどについて説明する。さらに、これまで開発してきた幾つかの具体的な粘・接着剤を例にあげて、それら材料の特徴と開発のポイントをそれぞれ説明する。また、最近取り組んでいる電気剥離粘着テープに関して、粘着性と解体性を両立したポイントについても技術内容を説明する。
- 易解体性材料に求められるもの
- 易解体材料の考え方・必要性
- 最近の易解体性材料に関連したトピックス
- ORISTで開発した易解体性材料の概要
- 光分解性架橋剤の設計とその応用
- 光分解性架橋剤の概要
- 光分解性架橋剤を用いた架橋樹脂の光分解
- 光重合と光分解が可能なフォーミュレーション
- 光分解性架橋剤の応用事例
- 超音波照射を用いる易剥離粘着剤
- 超音波照射をトリガーとしたときの優位性
- マイクロカプセル化熱酸発生剤と酸分解型ポリマーの合成方法
- 超音波照射による易剥離とメカニズム
- 主鎖解重合ポリマー
- オキシムエーテル部位を有するポリフタルアルデヒドの合成と光反応
- ナノインデンテーションによる機械的特性評価
- PPAマクロモノマー共重合体による光易剥離
- ビトリマーの光易解体化
- ビトリマーの概要と光易解体化
- 用いるビトリマーと光塩基発生剤
- レオロジーによる光易解体化の評価
- 電気剥離粘着テープ
- 新たなトリガーとしての電気剥離
- 電気剥離粘着テープの概要
- 電気剥離の推定メカニズム
- まとめ
複数名受講割引
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