高分子材料のレオロジーおよびその測定方法に関する基礎的な解説や、そこで得られるパラメーターの解釈、効果的に高分子の加工や材料開発に応用する方法などについて解説する。数式はほとんど使わずに、初心者でもレオロジーのコンセプトがわかる内容とする。
- レオロジーの基礎の基礎
- 弾性と粘性の本質
- 緩和時間
- デボラ数
- 成形加工で最も重要なパラメーター
- 粘弾性が関与した現象は観測時間に依存!
- 線形粘弾性の基礎
- ボルツマンの重ね合わせの原理
- 力学モデルと緩和弾性率
- 動的粘弾性
- 緩和スペクトル
- 線形粘弾性の評価方法とまとめ方
- 引張とせん断
- 線形性
- 動的粘弾性を求めるための基本的な条件である「線形性」を理解する
- 周波数依存性と温度依存性
- 時間
- 熱レオロジー的単純性
- ゼロせん断粘度と定常状態コンプライアンス
- ゴム状平衡弾性率とからみ合い点間分子量
- 一定ひずみ速度における粘弾性関数
- 牽引流と圧力流
- 定常流せん断粘度のせん断速度依存性
- 法線応力差の意味とその評価方法
- 毛管流動における粘度測定
- 伸長流動場のレオロジー特性
- 加工特性とレオロジー
- せん断粘度と伸長粘度
- メルトフラクチャー
- 粘弾性バランスの新しい制御方法と加工性の改質
- せん断履歴効果
- 臨界ゲル添加法
- フレキシブルナノファイバー添加法