バイポーラ電気化学は、外部電場の影響により、回路から孤立した導体 (バイポーラ電極) 上で電気化学反応が起こる現象である。バイポーラ電極はその名の通り1つの導体でありながら酸化反応と還元反応が起こり、またワイヤレス電極としても有用である。
本講演では、バイポーラ電気化学の原理および歴史について解説し、傾斜材料や異方性材料などの高分子材料合成への応用に至るまで最新の事例を含めて紹介する。最後に、流動電位現象を用いるバイポーラ電極の駆動方法と、本質的に電源が不要となる無給電電解反応デバイスへの応用について解説する。バイポーラ電気化学は、通常の電気化学とは似て非なる、相補的な技術であるため、電気化学研究における新しい切り口をお探しの方に有用な知識を提供する。
- バイポーラ電気化学の基礎
- バイポーラ電気化学とは
- 駆動原理と技術的特長
- 歴史
- 最近のトレンド
- バイポーラ電気化学の特長を用いる材料合成
- 傾斜電位分布 – 傾斜材料合成
- ワイヤレス性 – パターニング応用
- 電気泳動効果 – 異方性材料合成
- 低電解質条件 – 環境調和型電解合成
- 無給電電解反応への応用
- 流動電位現象を用いるバイポーラ電極駆動
- 無給電電解重合反応
- 無給電電気化学発光分析
- 無給電有機電解合成
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