電磁波の基礎と電磁波吸収体の材料選択およびその評価法

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本セミナーでは、EV車など電磁波環境の対策について材料選択、設計、評価方法など詳解いたします。

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開催予定

プログラム

第1講 EV車応用に向けた電磁波ノイズの基礎と電磁波吸収体の材料選択と設計

(2012年10月22日 11:00~12:30、13:15~14:45)

講師:(株)日立製作所 日立研究所 電池研究部 BR2ユニット 主任研究員 日高 貴志夫 氏

 電気自動車 (以下、EV車と略す) は、適切なモータ選択により起動トルクが大きいこと、走行時のCO2およびNOx排出がないこと、およびエンジンより静かな走行が実現できることなど、エンジン車と比較していくつかのメリットがある。エンジンを主動力として補助的に二次電池や回生ブレーキを用いるハイブリッド車をはじめ、モータを主動力としたEV車、および家庭用電源コンセントからの充電可能なプラグインハイブリッド車の研究開発によって年々高性能化している。エンジン車と比較してEV車はモータ駆動になるため、その電磁波環境は厳しい方向に向かうことが予想される。電磁波の周波数帯はキロヘルツ帯からギガヘルツ帯までの超広帯域に亘っている。  そこで、周波数帯に応じたノイズ対策の方法および必要に応じた材料選択、電磁波吸収評価装置とその使用方法について述べる。

  1. 電磁波およびEV車の基礎知識
    1. 電磁波の定義
    2. 電磁波の産業別利用分類
    3. モータの原理
    4. EV車両とノイズ源
  2. ノイズ対策のコツ
    1. ノイズの種類
    2. 機器対応で可能性のあるノイズ障害
  3. 電磁波吸収材料の種類と材料選定
    1. 電磁波吸収材料の種類
    2. ノイズ対策用材料選定
  4. 電磁波吸収材料を用いたノイズ対策の設計法
    1. 電磁波吸収の評価法
    2. 電磁波吸収材料の基準と選定のコツ
  5. まとめ

第2講 電磁波シールドおよび電波吸収体の最新評価技術と測定例

(2012年10月22日 15:00~16:30)

講師:キーコム(株)第2事業部 マネージャー 発知 富夫 氏           第2事業部 主任     恩田 隆行 氏

 近年さまざまな分野で取りざたされている電磁波シールド材・電波吸収体の測定を弊社が所有する測定装置を使用しての最新測定方法とそのポイントを紹介する。測定結果の実例紹介や一部実機を使用しての測定デモンストレーションを行い、シミュレーションソフトを使用しての評価など、通常の測定方法以外の有効性についても説明する。  また、今後求められるであろう測定の方向性にもふれ、それらの測定システムも一部紹介する。

  1. 電波吸収体の測定背景
  2. 電磁波シールド材の測定技術
    1. 電磁波シールド材の使用状況
    2. 測定方法
  3. 近傍界における電波吸収体の測定術
  4. 遠方界における電波吸収体の測定技術
  5. シミュレーションソフトを使用した電波吸収体の評価
    1. シミュレーションソフトの概要説明
    2. 評価方法
  6. 今後の電波吸収体測定の方向性
    1. 全方位型 測定システムの紹介
    2. 温度特性を考慮した測定システムの紹介

会場

江東区産業会館
135-0016 東京都 江東区 東陽4丁目5-18
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受講料

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