データセンタービジネスは、生成AIの登場で急激な拡大と変化を経験し、新しいビジネスの生態系を創成しようとしている。データセンターの成長は、電力業界 (経済産業省) と通信業界 (総務省) の本質的な連携が前提になる「ワット・ビット連携」を本格起動することになる。第7次エネルギー基本計画では、データセンター産業と半導体産業の拡大によって、これまで継続的な減少を前提にしていたエネルギー産業が増加・拡大に向かうという大きな基本方針の変更をもたらした。日本がデジタル先端国として生き残るためには、データセンター基盤と半導体産業基盤を整備・拡大しなければならないとの認識であり、この実現には、産官による総力を挙げた施策が起動・実現されなければならないとされた。産業界は、デジタル経済・社会の実現だけではなく、エネルギーインフラとの連携と共存が重要な使命と位置づけられるに至っており、今後の社会の持続的成長に大きな責任を負わなければならないことになった。 すなわち、抜本的なインフラの進化としての、デジタルインフラと電力インフラのTOBE型の生態系への進化を要求している。