プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス

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本セミナーでは、マテリアルリサイクルに関する研究について解説するとともに、最近のリサイクルに関する研究開発状況について概説いたします。

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プログラム

従来PCRに限らずPIRにおいても、成形履歴のあるプラスチックの物性は著しく低下しており、その原因は分子鎖切断を伴う化学劣化とされてきた。この常識に対し、我々は近年物性低下の原因はメソ領域での高分子構造の変異による物理劣化であること、それが剪断履歴などの影響により絡み合いが減少したことによりタイ分子数が少なくなるメソ領域での高分子構造変異による物理劣化であることを明らかにしてきた。さらにプロセスの最適化で低下した物性が物理的に大きく再生できることも正栄してきた。またこの原理が成形にも応用できることも分かってきた。本講座ではこれらについて詳しく説明する。

  1. プラスチックマテリアルの現状とリサイクルの重要性
    1. 高分子の基礎知識とプラスチック製品
      1. 高分子の基礎知識
      2. プラスチック産業の歴史
      3. プラスチック製品と物性
    2. プラスチックリサイクルへの期待
      1. サーキュラーエコノミー・カーボンニュートラルから見たプラスチックリサイクル
      2. プラスチックリサイクルに求められる姿
  2. プラスチックの劣化やリサイクル性に影響する物理劣化・物理再生のメカニズム
    1. 化学劣化と物理劣化
    2. 物理劣化・物理再生理論の基礎
      1. 物理劣化と高分子の基礎物性
      2. プラスチックの自己再生能力を活かした物理再生
  3. 使用済みプラスチックの劣化した物性を再生可能にするためのプロセス
    1. 物理劣化・物理再生理論と樹脂溜まり部のメカニズム
      1. 樹脂溜まり部が設置された押出機の機能
      2. 流動制御による高度な樹脂溜まり部の応用
  4. マテリアルリサイクルにおいて物性の再生に成功した具体的事例とそのポイント
    1. 射出成形における物理劣化・物理再生現象
    2. 流動制御した射出成形
      1. 流動制御による高度射出成形
      2. 高度射出成形品のリサイクル特性
  5. 物理劣化・物理再生の最新解析手法とそのポイント
    1. FT-IR
    2. ラマン光
    3. TEM
    4. AFM/SPM
    5. DSC
    6. 溶融粘弾性
    7. コンピュータシミュレーション
  6. まとめ

受講料

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