第1部『マイクロフロー型反応技術による有機合成の刷新』
(2012年10月26日 10:30~13:00)
大阪府立大学大学院 理学系研究科 准教授 博士(工学) 福山 高英 氏
有機合成反応は実験室レベルにおいてバッチ型のガラスフラスコを用いることが常であったが、近年、マイクロリアクターを用いた合成反応プロセスが注目を集めるようになった。
本講演では、イオン液体を用いた脱有機溶媒型の反応プロセスと組み合わせることにより達成された環境調和型反応プロセスの例を含め、マイクロフロー系でのラジカル反応、光反応など最近の研究成果について紹介する。
- イントロダクション
- マイクロリアクターとは
- マイクロリアクターの特長
- マイクロリアクターを用いた均一系触媒反応
- マイクロリアクターを用いた薗頭カップリング反応
- マイクロリアクターを用いた溝呂木−ヘック反応
- 触媒循環型マイクロフローシステムの構築
- マイクロリアクターを用いたラジカル反応
- ラジカル還元反応
- ラジカル環化反応
- ラジカル付加反応
- ラジカル重合反応
- マイクロリアクターを用いた光反応
- [2+2]環化付加反応
- 光Barton反応
- Cossy型環化反応
- マイクロリアクターを用いた気−液反応
- 触媒的カルボニル化反応
- ラジカルカルボニル化反応
- カチオン種のカルボニル化反応
- アニオン種のカルボニル化反応
- 塩素化反応
- マイクロリアクターを用いた合成反応 (最近の発表例)
- まとめ
第2部『医薬品製造のためのマイクロリアクターの工業化設計とスケールアップ戦略』
(2012年10月26日 13:40~15:30)
ロンザジャパン(株) 有機合成受託事業部 事業部長 早川 道也 氏
マイクロリアクターの設計とマイクロリアクターによるスケールアップ戦略に焦点を絞り紹介する。
- はじめに
- フロープロセスに適した反応分類
- スケールアップコンセプトと工業用マイクロリアクター設計
- マイクロリアクター技術の工業的利用
- 実施反応例
- 「Factory of Tomorrow」
- まとめ