電力システム改革は、調整力公募から始まり、容量市場・需給調整市場等の新規開設に至り、その結果、市場参入者を飛躍的に増加させました。斯様な競争環境の下、需要家の選択肢拡大は一定の成果を上げる一方、電力需給ひっ迫など「安定供給」に関する課題や市場流動性の低さも懸案事項となっています。2月には「第7次エネルギー基本計画」が閣議決定されましたが、容量市場と需給調整市場、及び導入が検討される同時市場は、今後はどのように進化を挙げていくのでしょうか。 当該講義では、これら市場の基本的な仕組みや位置づけ、制度の在り方と共に、制度設計の最前線議論を、電気事業の本質を踏まえた上でわかりやすく紐解きます。エネルギー政策の憲法とも言える「エネルギー政策基本法」起草に携わり、現在は資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関で審議会委員を務める講師により、第1回目は「ゼロから学ぶ電気事業と容量市場」と題して容量市場の基礎論・本質論を、第2回目は「ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場&同時市場」と題して、需給調整市場の基礎論・本質論と同時市場との関係性を解説いたします。
(収録日: 2025年5月28日 13:00〜15:00)
(収録日: 2025年6月13日 13:00〜15:00)