日本の2040年排出削減目標とGX推進戦略およびGX-ETSの本格稼働と企業がとるべき対応

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本セミナーでは、第7次エネルギー基本計画とエネルギー需給の見通し、新NDC目標、温暖化対策計画、GX推進戦略、AZECなどの内容と、日本が自国の産業政策に結びつけようとしているか?という戦略を俯瞰して理解できます。
また、2026年に本格稼働されるGX-ETS (GX排出量取引制度) への対応に向け、排出権取引制度の基礎から、先行する欧州排出権取引制度 (EU ETS) とその成功点・失敗点、比較した際のGX-ETSの特徴、企業としてどう対応するか、などについて解説いたします。

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プログラム

2025年2月、2050年炭素中立に至る2040年までの道筋が、新しい日本のNDC目標として示された。本セミナーにおいては、そのベースとなっている「エネルギー政策」である第7次エネルギー基本計画とエネルギー需給の見通し、そしてそれに統合化される「産業政策」であるGX推進戦略の内容を、戦略性を含めてその背景まで含めて分析を行う。これによって、現在、政府とくに経済産業省が今後20年程度のビジョンをどのように描いているかを、計画の行間も踏まえながら明らかにする。  さらに、成長志向型カーボンプライシングと称され、2026年度から本格導入されるGX-ETSに関して、その意味するところを考察する。そのため、まず本来の排出権取引制度がどのような特長を持つ制度であるかをきちんとと理解する。そのため、先行して20年の歴史を持つEU ETSの経験を踏まえ、その成功点と失敗点を明らかにする。そしてそれに比較してGX-ETSがどのような特徴を持った制度であるかを論じる。加えて、その制度下で、またGX推進戦略の政府サポートを利用しながら、企業がどのように振る舞っていけばよいかという点を論ずる。

  1. 日本の2030年目標の進捗、2040年目標と温対計画、新エネルギー基本計画
    • 日本の新しいエネ基、そしてそれとパッケージになった2040年目標、温対計画などを概観し、日本が2050年に炭素中立を目指す自国の排出目標達成をどのように行おうとしているか (場合によっては行わなく済むように考えているか) を分析する。
      1. 2030年目標に至る現状の進捗評価
      2. 新NDC目標と温対計画への落とし込み
      3. 第7次エネ基と長期エネルギー需給見通しのエッセンス
      4. シナリオ分析をどう理解すべきか?
      5. LNGや再生可能エネルギーなどの位置づけと戦略性
  2. GX推進戦略とAZEC
    • 新しいエネ基に統合されている「産業戦略」であるGX推進戦略、AZECを概観し、METIの戦略性を中心にそのエッセンスを抽出する。
      1. GX経済移行債の戦略性
      2. 重点分野の投資戦略とマイルストーン
      3. エネルギー基本計画との統合化
      4. 日本技術の市場準備としてのAZEC戦略
  3. GX-ETS
    • 日本の2026年度からのGX-ETS第2フェーズを、先行するEU ETSの経験対比し、そのアプローチの差異や共通点を明確にし、EUの経験から何を学ぶことができるかを考える。
      1. Cap-and-Trade ETSという手法の政策サイドにとっての意味するところ
      2. Cap-and-Trade ETSという手法の被規制サイドにとっての意味するところ
      3. GX-ETS第2フェーズの概要とEU ETSとの差異
      4. 排出権の市場とはどういうものか?
      5. Market Stability Reserveとその運用
      6. EU ETSの経験から何を学ぶことができるか?
      7. 日本企業としてどう対応すべきか?

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