車載ミリ波レーダとLiDARの違い

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三大車載センサ (カメラ・LiDAR・ミリ波レーダ) は全て同じ電磁波センサであり、波長が異なる、という関係です。本セミナーは特に、そのうち機能 (点群地図作成) が重複して競合関係にあるLiDARとミリ波レーダに絞って、一貫して波長の違いから特徴・差異を解説するものです。波長の違いから統一的に解説を試みたのは、恐らくこのセミナーだけだと思います。内容は主に、現実の車載センサにおいて発生する様々な性能劣化メカニズムの解説が中心になります。

 なお、本セミナーはセンサレベルの比較に絞ったものであり、センサよりも上位のシステムレベルである、センサフュージョン技術を解説するものではありません。センサレベルだけでも、話題が豊富にあります。

  1. 講師、および講師所属の国プロ「DIVP」の紹介
    • 現実世界の実験だけでは限界! 仮想世界シミュレーション (デジタルツイン) で補うしかない
  2. ADAS/自動運転車の眼となる、センサのトレンド
    1. LiDARとRadarは競合関係
      1. 未来のLiDARとRadarの力関係の変化を象徴する、Mobileye社の動向
      2. ただし、今現在ではまだLiDARの方が画質が良く、LiDARも併用される
    2. LiDARとRadarの搭載数のトレンド
      1. ADAS車のトレンド
      2. 自動運転車のトレンド
  3. LiDARとRadarの違いを、波長の違いで一貫して説明
    1. 具体的な波長の値
      1. Camera ・LiDAR ・Radar の波長比はざっくり0.5 : 1 : 4000
      2. 波長が近いので、肉眼 (Camera) とLiDARは一般に物体の見え方が近い
        • 【実験ビデオ】ガラス窓の見え方の違い
      3. ただし、肉眼 (Camera) とLiDAR で見え方が異なる物体も存在するので注意
      4. 太陽光による背景ノイズの影響の違い
      5. 表面粗さによる斜め方向の反射率 (再帰反射) の違い
        • 【実験ビデオ】コンクリート壁の見え方の違い
    2. 波長の違いが、悪天候 (霧・雨・雪) への耐性の違いを生む
      1. 波長の違いが、悪天候 (霧・雨・雪) への耐性の違いを生むメカニズム
      2. YouTubeですぐ見れる、悪天候 (霧・雨・雪) の影響の紹介
      3. 悪天候によるLiDAR偽点が生んだ、事件例
        • 【実験ビデオ】霧の中でのLiDAR画像の例
      4. LiDAR偽点はノイズフィルタで除去するのが一般的だが、たぶん完璧には除去できない
      5. 日本において、自動運転車の普及はどこまで進んだか? そこではどんな悪天候が起きるか?
    3. 波長の違いが、ビーム幅の違いを生む
      1. 波長の違いがビーム幅の違いを生む理由
      2. ビーム幅の違いによって生じる、LiDARの意外な弱点
        • 【実験ビデオ】鉄製フェンスの見え方の違い
        • 【実験ビデオ】細いポールやワイヤーの見え方の違い
      3. ビーム幅と方式 (TOF/FMCW) の違いが、更に測定周期の違いを生む
      4. 測定周期が遅いと、何が問題か?
        • 【実験ビデオ】回転式LiDARで、普通の国道レベルでも起きるMotion Blur現象
  4. 波長とは関係ないが、LiDAR・Radarを使う上で知っておくべきトラブル
    1. 電波干渉は、LiDARでもRadarでも等しく起きる
      • 【実験ビデオ】LiDARにおける電波干渉の例
      • 【実験ビデオ】Radarにおける電波干渉の例
    2. 鏡面反射による鏡像も、LiDARでもRadarでも等しく起きる
      • 【実験ビデオ】LiDARにおける鏡像の例
  5. まだ情報が乏しい次世代技術 (1550nm-LiDAR、FMCW-LiDAR、デジタルRadar) について紹介
    1. 「LiDAR=TOF方式、Radar=FMCW方式」という認識は既に古い。 次世代技術では複雑に入り乱れている
    2. 1550nm-LiDARは、市販車への搭載が始まった一方、あまり知られていない問題もある
    3. FMCW-LiDARの真の目的は、速度を測定することではなく、低コスト化
    4. デジタルRadarは、研究レベルではLiDARに匹敵する高画質だが、量産はこれから

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