本セミナーでは、ハードコートについて基礎から解説し、密着性試験や耐摩耗性試験とその進め方、耐候・防汚性向上のための材料改質、次世代ディスプレイ、5G/6G、次世代光通信機器、自動車用センサ・カメラなどの市場性について詳解いたします。
〜耐候性、耐摩耗性、密着性、機能性評価の実例紹介〜
(2025年9月10日 10:30〜12:00)
材料は使用条件により風雨、粉塵、日光等の自然の外的要因に曝されて汚れ、色あせ、損傷して寿命を縮めることになる。環境によっては紫外線劣化、風化するだけではなく、水分の残留により藻、苔やカビが付着する生物汚染が発生する事例もある。その美観維持には防汚機能を持つハードコートを施して、種々の汚染要因から保護し、汚れ成分付着、ひび割れ、歪、強度劣化を防ぎ、生物汚染である防藻、防苔、防カビ効果を併せ持つことが重要となる。 本セミナーでは、実際の汚染への対応事例と防汚コーティングについて説明して、その材料の目的、用途に適応した機能性 (撥水、撥油、親水) コート加工方法とその評価方法について紹介する。
(2025年9月10日 12:45〜14:15)
表面を親水化することにより、汚れの易除去性 (水のみで洗浄可能) 、防曇性 (水滴を作らず濡れ広がる) 、帯電防止性 (空気中の湿気を吸着して静電気を抑える) などの特性を付与することができる。 本セミナーでは親水性物質であるシリカナノ粒子について、基礎、作り方の一例について紹介し、応用としてこれを用いた超親水膜について述べる。
(2025年9月10日 14:30〜15:30)
UV硬化性のハードコート剤について、材料の特徴と選択のポイント、コーティング剤として求められる機能性とその設計について解説する。また、高硬度化に際して問題となり易い密着性の維持・付与について基本的な考え方と対策についても併せて紹介する。
(2025年9月10日 15:45〜16:45)
(2025年9月11日 10:30〜11:30)
無機-有機ハイブリッド型コーティング材の考え方、ナノ粒子ハイブリッド合成方法、ナノ粒子特性を利用したハードコートの設計、UV硬化型ハイブリッドハードコートに関する特性付与を解説し、機能性ハードコートについて具体的に例示する。
(2025年9月11日 11:45〜12:45)
防汚性を発揮するフッ素系コーティング剤添加剤についての原理、特性、使用上のノウハウ、PFAS規制の対応などをわかりやすく解説いたします。
(2025年9月11日 13:45〜14:45)
UV硬化型アクリル樹脂は硬化収縮が低く薄膜基材において低カールが実現できる材料として用途展開が期待されている。ウレタンアクリレートは、水素結合による凝集力及び速硬化性に優れ電子部品等の用途で使用され、原料の選択の幅が広く用途に応じて様々な諸物性を付与させることができる。 本講演では、UV硬化型アクリル樹脂及びウレタンアクリレートの設計方法や特長及びその物性について紹介する。
(2025年9月11日 15:00〜16:00)
反射防止コートの種類と原理と設計方法および湿式法としてゾル-ゲル法による成膜技術について解説します。また、エクセルを用いて光学干渉による反射スペクトルのシミュレーションを実践します。
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