化粧品にとって使用実感と訴求が重要であることは言うまでもないが、消費者に支持される化粧品の開発では、魅力的な訴求を実現する成分や薬剤と、その訴求と連動する使用感を実現する処方設計を意識しなければならない。
例えば、スキンケアでの浸透感や透明感の訴求であれば、それらが実感できるような処方設計を、ヘアケアでのパサつき対応であれば、パサつき改善を訴求する成分と、パサつきの判断要因となる感触悪化と黄色化を軽減する処方設計を行う必要がある。
特にスキンケアにおける肌感覚に相当する実感がない毛髪では、指先での触感を意識した処方設計が大切となる。また、ヘアケア製品は店頭で試しにくい商材であることから、製品特長を示す魅力的な訴求も重要である。化粧品の効果効能の範疇内で魅力的な訴求やコンセプトを提示することが、消費者の購入前の期待に繋がり、実使用でその期待を超える実感を提供することで、消費者の愛着や定番化が得られると考えられる。
近年における化粧品に限らず様々な領域でみられる製品のコモディティ化や、定義があいまいなナチュラルが重視されるヘアケア市場からも、今後のヘアケア製品の企画立案や研究開発は難しい局面を迎えている。
そこで本講演では、処方開発、新原料開発、毛髪ダメージ研究、感性の定量化、機器開発、オープンイノベーションなど幅広い領域に携わった経験のある演者が考える、新しい訴求を実現する成分開発と評価法、触感の重要性と処方、外部連携のあり方などを、毛髪構造と絡めながら多面的に概説する。またイノベーションに直結するマインドセットとしてのアントレプレナーシップについても触れ、企業内で創造性と個性を発揮することが重要性や外部連携による開発推進のコツなどを合わせて例示する。
- イントロダクション
- 化粧品の訴求
- 化粧品効果効能と訴求
- 薬機法・景表法と訴求
- 訴求とデータ保証
- 毛髪の特徴
- 毛髪の構造
- 毛髪のダメージ
- ヘアケアコンセプト
- ダメージケア概念
- ダメージレス概念
- ダメージプロテクト概念
- 毛髪ダメージの計測
- ヘアケア製品の原料開発
- ヘアケア成分
- ヘアスタイリング成分
- 新規成分に向けた着想
- 感性の評価手法
- ヒトの感性
- 布触感の定量化
- 感性のモデル化
- 外部連携
- 大学との連携
- 評価機関との連携
- 他企業との連携
- マインドセット
- イノベーション
- イノーションの重要性
- イノベーションのジレンマ
- ユーザーエクスペリエンス (UX)
- アントレプレナーシップ
- イノベーションの重要性
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- ヘアケア製品
- クロージング
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