化粧品の商品企画から生産における官能検査の効率的な活用方法と進め方

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本セミナーでは、化粧品の商品企画から生産までの各工程における官能検査の基礎から、再現性を向上させる官能検査を補完する代替評価法、ノウハウ的な応用まで解説いたします。

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プログラム

市場では様々な化粧品が販売されており、お客さまは単なる美容効果の改善に留まらず、肌に優しく、持続的な効果を提供し、使用による満足感が得られる製品を求めています。  一方、化粧品の効果を主張する際には、科学的な根拠が不可欠です。但し、化粧品においては、単に成分の配合量や物理的性質だけでは十分な評価とは言えず、感性に基づく評価や目視による外観の検査等の官能評価が極めて重要です。この対応として、化粧品の開発や生産においても官能検査は各工程で実施されていますが、系統立てて理解されている技術者が少ないように感じます。  今回のセミナーでは、製品の開発段階から、原料や材料の受け入れ検査、生産工程でのライン検査、最終製品の出荷前検査など、各工程における製品の安全性と有効性を確認するための官能検査の方法について基礎的な事項とノウハウ的な応用まで系統立てて解説いたします。併せて、官能検査はひとによる検査のため結果の再現性面で懸念が持たれることから、官能検査を補完する代替評価法についても事例を紹介いたします。顧客に安心してご使用いただける製品を提供するための知識と技術の肝になる事項の習得を目指します。

  1. 化粧品における効果効能と商品コンセプト
    1. 化粧品の効能の範囲と表現の規制
    2. 化粧品の代表的な使用感の評価項目
      1. スキンケア保湿製品
      2. スキンケア賦活製品
      3. スキンケア洗浄用製品
      4. ファンデーション
      5. アイシャドー
      6. 口紅
      7. シャンプー
      8. リンス
    3. 外装に関する官能的要素
    4. 原料と製品の使用感への影響 (事例:保湿剤)
  2. 化粧品における官能評価の応用
    1. 商品開発における官能評価の進め方
    2. 外装設計における外観評価と受入れ試験
    3. 原料における官能評価項目と進め方
    4. 製品検査における官能評価項目と進め方
  3. 色に関する基礎的知識
    1. 発色方法
    2. 色の種類
    3. 色の表現の仕方
    4. 代表的な色とイメージ
    5. 測色方法
  4. 香りに関する基礎的知識
    1. 揮発性
      • トップノート
      • ミドルノート
      • ベースノート
    2. においの感じ方と特徴
    3. においの数値化
  5. 官能検査員の訓練法
    1. におい
    2. 使用性
  6. 生産工程における官能評価の応用
    1. 異物検査
    2. 乳化状態
    3. 調色
      • 色素系
      • 顔料系
    4. チキソトロピー性の評価
    5. 外観検査
      • 異種混入
      • 栓の斜め掛け
    6. セットミス防止
      • シール貼付
      • セット品
    7. 製造記号捺印
      • 可読性
      • 文字間違い
  7. 官能評価の代替試験法 (事例)
    1. 粘度、硬度、たれ
    2. 保湿性
    3. 平滑性・すべり
  8. 官能評価要素と市場クレームと (事例)
    1. 色の変化と商品イメージ
    2. メーキャップ製品の色のバラツキ
    3. 化粧品の外観異常とクレーム発生に関する事例
  9. 官能評価における統計的手法の応用
    1. 2点識別法
    2. 3点識別法
  10. 官能検査の制約と有効的な利用方法

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