電気化学測定は他の測定と組み合わせ易いので、多元的情報が得られます。しかしマニュアル通りの測定法に従う限り、マニュアル通りの結果しか得られません。発展させるには、原理に遡って、その人が扱っている対象物の固有の特徴を引き出す必要があるでしょう。
原理に立ち返る時間は5分で済みます。電気化学測定の初めての方も熟練した方も、解決の糸口をつかむために、基礎から考える情報を提供いたします。測定方法だけでなく、実験結果の解釈の仕方について話をします。
- 身の回りの電気化学
- デジボルによる水の抵抗測定?
- 電池を海に落としたら?
- 腐食と防食
- 古典電気化学工業
- 化学電池
- 食塩電解
- めっき
- アルミニウム
- 電解塗装
- 最近の電気化学工業
- Liイオン電池
- 湿式太陽電池
- スーパーキャパシタ
- 有機トランジスタ
- 電気化学の基礎
- 電極電位の考え方、溶液中の電位とは
- 電気化学平衡
- 電気二重層の構造
- 反応の速度である電流を決める因子
- 電気化学測定法の基礎知識
- 測定の基礎技術
- 測定装置
- 作用電極
- 参照電極
- 平衡の測定
- 速度の測定
- 二電極式と三電極式測定法
- 測定法の一般理論、物質移動 (拡散、対流、電気泳動) 律速、電極反応律速、化学反応律速
- 定電位電解法
- 考え方と必要な装置、パルス法への展開
- データの解釈:利点と欠点、実用性
- 定常状態を作る方法
- サイクリックボルタンメトリ (電位掃引法、CV)
- 原理:何がわかるか、最低限何を述べればいいか
- 測定装置の実際、測定方法の実際
- 電位範囲の設定
- 電位掃引速度
- 破壊測定の利点
- 多重掃引
- 測定結果のとらえどころ
- ピーク電位
- ピーク電流
- 波の出現条件
- 平衡か速度か
- 理論的解釈
- シミュレーションの具体例
- 交流インピーダンス法
- 歴史、考え方と必要な装置
- 等価回路の考え方、実用例と危険度
- 伝導度測定の原理と実際、解釈法
- 静電容量測定、スーパーキャパシタへの応用