ハイエントロピー合金の基礎と力学特性および応用展開

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本セミナーでは、ハイエントロピー合金 (HEA) の定義、設計法、通常の合金との違い、各構造 (FCC・BCC・HCP) の力学特性、析出強化合金の力学特性、高温力学特性、生体材料や形状記憶合金等への応用などについて解説いたします。

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プログラム

ハイエントロピー合金は、2004年に提唱された合金であり、5種類以上の元素が等原子比で混合したものである。現在では、定義をもう少し広げて、主要元素が2種類以上、構成元素3元素以上の合金を多主要元素合金と呼ぶこともある。ハイエントロピー合金は、原子サイズが異なる元素が高濃度で含まれることから、結晶格子が大きく歪み、それにより、転位運動を妨げることで高強度を示すことが期待されている。またエントロピーを増大させることで、固溶体が安定化し、脆い金属間化合物の析出が抑えられることで、高延性が発現するとも言われている。  本講演では、ハイエントロピー合金について、通常の合金との違いを、その開発史を通して紹介する。また、ハイエントロピー合金の力学特性がどのように発現するのかを、通常の合金と比較しながら解説する。さらに、最近の研究を紹介することで、ハイエントロピー合金がどのような分野で応用可能であるかについて示唆する。これらの講演を通して、ハイエントロピー合金に関する知識が深まり、新たなビジネス展開につながることを期待する。

  1. ハイエントロピー合金の基礎
    1. ハイエントロピー合金の定義
    2. ハイエントロピー合金の開発史
    3. ハイエントロピー合金の設計法
    4. ハイエントロピー合金のプロセス
  2. ハイエントロピー合金の力学特性
    1. 一般的な合金の力学特性
    2. ハイエントロピー合金の力学特性
      1. FCC構造のハイエントロピー合金の力学特性
      2. BCC構造のハイエントロピー合金の力学特性
      3. HCP構造のハイエントロピー合金の力学特性
      4. 析出強化合金の力学特性
      5. 高温力学特性
  3. ハイエントロピー合金の応用
    1. 生体材料
    2. 構造材料
    3. 耐熱材料
    4. 形状記憶合金

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