近年の品質不正事案の頻発から、内部監査・外部監査の機能不全が問題視されている。つまり、現場を知らない監査員は、GMPの文言に適合しているかのみをチェックする傾向にあるため、企業ぐるみの改竄・隠蔽の摘発は期待できない。
今、求められているのは企業体質 (Quality culture) を監査できるQA員である。そのような監査能力は関連法規を読むだけで培われる訳ではない。数年間現場経験を積ませるのが望ましい。とはいえ、企業の規模等によってはQA員に数年間現場経験を積ませることはできないであろう。
そこで本講座は監査時の観察ポイントを具体的に挙げて教示し、QA員の監査能力を少しでもアップさせることを狙っている。
- 医薬関連事業者等の責務
- ルールベースからリスクベースGMPへの転換
- 品質保証に必要なこと
- PQS (医薬品品質システム) とは
- マネジメントレビューでPQSの検証
- 品質不正問題の遠因と対策
- 責任役員の責務
- 持続可能な産業構造へ
- 変更手続きの明確化 (ICH-Q12ガイドライン)
- コーポレートQA (製版業者) とサイトQA (製造業者)
- そもそもQAとは
- PIC/SはA.P (Authorised Person) が医薬品品質を公的に保証
- コーポレートQA員は製造を知っている?
- 製造所をつぶさに監視できるのはサイトQA
- 供給業者管理で注意すること
- 供給業者管理で要請される業者選定、取決め締結、定期監査
- 品質は規格 (取決め事項) で決まる
- 取決め事項例
- 原料供給業者に対する心配事
- 供給業者選定のチェックポイント
- 輸入原薬特有のリスク
- 包材の供給者管理も重要
- 監査員の心得
- 事前/事後の調査が必要 (本質は細部に露見する)
- 最初に健康状態等の確認はあったか
- オープニングミーティングで実施すること
- 監査対応者は海千山千の強者かも
- あってはならない監査員の姿勢
- コミュニケーションの取り方に注意 (聞くより聴く)
- 監査と適合性調査 (査察) は違う
- 監査での慣用語 (5W1Hの質問)
- 監査の目的は、製造所のPQS向上 (指摘で終わらず、支援する)
- PQSの実効性を点検
- 変更管理/逸脱管理は適切か
- 変更管理/逸脱管理はCAPA活動!
- 変更管理には製造技術の知識・経験が必要
- QA、変更管理責任者にCAPA能力はあるか
- 「小さい異常」を常態化させていないか
- データの信頼性を5ゲン (現場、現実、現物、原理、原則) で確認
- GMPの基本は文書化と記録作成
- QAは現場に足を運び5ゲンでDIをチェック
- 製造指図記録書の様式・管理は適切か
- プラントツアーで何を見る・ミル・見る?
- プラントツアーの巡回経路例
- プラントツアーでは「5S活動/10S活動」の実施状況をチェック
- 場内の整理・整頓・清潔・清掃状態をチェック
- 倉庫のチェックポイント
- 原動機械室のチェックポイント
- 更衣室のチェックポイント
- 製剤エリアのチェックポイント
- 包装エリアのチェックポイント
- 防虫防鼠のチェックポイント
- 質疑応答
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