液体金属材料の基礎と応用例

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本セミナーでは、液体金属の基礎から解説し、液体金属の物理化学的特性や応用が広がっている背景、微細構造制御などの技術、ストレッチャブルエレクトロニクス、ウェアラブルデバイス、マイクロ流体技術、熱インターフェース材料 (TIM) への応用開発、産業応用に向けた取り組みについて詳解いたします。

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プログラム

本講演では、室温で液体状態を保つ金属材料が有する特異な物性 — 高い熱・電気伝導性、流動性、表面張力制御性、化学的安定性 — に着目し、それらを基盤とした多様な応用可能性について概説する。液体金属は、その柔軟性と導電性を両立した希少な材料であり、これまで困難であった伸縮性配線や柔軟センサの構築、高発熱機器に対応する熱伝導部材の設計などに新たな設計自由度をもたらしている。  本講演では、これら液体金属の物理化学的特性や微細構造制御技術に加え、講演者が実施してきた応用研究 — ストレッチャブルエレクトロニクス、ウェアラブルデバイス、マイクロ流体技術、熱インターフェース材料 (TIM) 開発など — を通じて、基礎から応用への接続を俯瞰的に紹介する。特に、材料科学・機械工学・電子デバイス工学といった複数分野の接点に位置する液体金属技術の横断的価値に注目し、産業界における技術実装の可能性と今後の展望についても議論する予定である。  従来材料では達成困難であった性能要求に対して、液体金属がいかに応答し得るかを具体的事例とともに提示することで、実用化に向けた新たな連携の可能性を探る内容となっている。

  1. 第1部:液体金属の基礎と特性
    1. 液体金属とは何か
    2. 代表的な液体金属
      • Ga
      • EGaIn
      • Galinstanなど
    3. 基礎物性と電気的特性
      • 電気伝導性
      • 表面張力
      • 酸化皮膜
    4. 材料科学的特徴と他材料との比較
      • 固体金属
      • 導電高分子
      • カーボン系材料
    5. 応用可能性の広がりとその背景
  2. 第2部:液体金属を用いた柔軟・伸縮デバイス
    1. 柔軟エレクトロニクスと液体金属の親和性
    2. ストレッチャブル配線とそのパターニング加工方法
    3. 液体金属を用いた柔軟・伸縮デバイス
  3. 第3部:液体金属の特性を利用したフィルムと今後の展望
    1. 機械物性
    2. 成膜加工方法
    3. 放熱材料
    4. ガスバリア材料
    5. 産業応用に向けた取り組み

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