集光型太陽熱発電の開発動向と高効率化に向けた設備・材料開発

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会場 開催

本セミナーでは、世界で開発が進む「太陽熱発電」の動向を知り、事業参入・材料供給を検討する上で、知っておきたい、発電システム・設備の概要、設備を構成する材料、太陽熱発電のさらなる高効率化に向けた今後の開発の方向性について、解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 集光型太陽熱発電プラントの市場・開発動向および発電設備・システムの概要

(2012年10月23日 10:20~11:50)

 集光型太陽熱発電 (CSP) は太陽光を一旦熱に変えて発電するため、蓄電池よりも低コストの蓄熱や既存のボイラを組み合わせることができる。このため、日射がない時間帯にも低コストの発電が可能であり、電力需要曲線に合わせた電力供給が可能である。  本講演では、集光型太陽熱発電の基礎として代表的な集光・集熱技術及び蓄熱技術に関する説明を行う。併せて設備費、発電コスト及びCSPの適地と発電ポテンシャルについても説明する。

  1. 集光型太陽熱発電 (CSP) とは
  2. CSPとPV
  3. 代表的な集光・集熱技術
    1. パラボラ・トラフ
    2. リニア・フレネル
    3. タワー
    4. パラボラ・ディッシュ
  4. 蓄熱技術
  5. コスト
  6. CSPの適地とポテンシャル

第2部 トラフ型太陽熱発電システムを用いたプロジェクトファイナンススキームによる事業投資と技術的課題点

(2012年10月23日 12:20~13:40)

 海外では、その地域の社会的、環境的特性などを考慮した再生可能エネルギーでの発電事業が進められている。その多くには、固定価格買取制度や税制優遇などと言ったインセンティブが設けられ、プロジェクトファイナンススキームの下で、事業が進められている。  日本においても今年7月から、固定価格買取制度による再生可能エネルギーからの電力買取が開始された。本講座では、スペインでの太陽熱発電事業を題材に、太陽熱発電設備が持つ特性を説明し、プロジェクトファイナンスでの再生可能エネルギー事業の開発と事業スキーム、よりプロジェクト生産性を上げるための技術的な要点を解説する。

  1. トラフ型太陽熱発電設備の設計と運転
  2. プロジェクトファイナススキームへの展開
  3. プロジェクトフィジビリティーを向上させるための技術的課題

第3部 太陽熱発電の技術開発と実証事業事例

(2012年10月23日 13:50~15:10)

太陽熱発電事業における、三井造船の取り組み事例 (技術開発、実証事業) を解説する。

  1. 太陽熱発電 (Concentrated Solar Power) のシステムと分類
    1. 技術別の分類
    2. 技術別の特徴と比較
  2. 太陽熱発電事業の市場概観
    1. 太陽熱発電の市場
    2. 海外プレーヤーの動向
    3. 海外主要プロジェクトの紹介
  3. 三井造船における太陽熱発電事業の取り組み
    1. UAE@マスダールでの実証性能試験
    2. チュニジアにおけるISCCの検討概要
    3. 独立型太陽熱発電の検討事例
  4. 今後の研究開発項目の提案
    1. 集光技術
    2. 集熱技術
    3. 蓄熱技術
    4. その他
    5. 熱利用によるアプリケーション技術の検討
  5. まとめ

第4部 太陽熱発電用反射鏡の材料技術と要求特性

(2012年10月23日 15:20~16:40)

 従来の太陽熱発電所は、気候の温暖な欧米に立地しており、そこで使われてきた反射鏡が、北アフリカ・中東、インド、豪州などの新規の市場で通用するか否かは、不明である。そのために現状の技術を通観し、太陽熱発電用ミラーの種類、それを製造する技術、ミラーの性能、及び今後の課題を提示する。

  1. 太陽熱発電用反射鏡 (ミラー)
  2. ガラスミラーの材料技術
  3. ミラーへの要求特性
  4. 今後の課題

会場

機械振興会館
105-0011 東京都 港区 芝公園3-5-8
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