本セミナーでは、世界で開発が進む「太陽熱発電」の動向を知り、事業参入・材料供給を検討する上で、知っておきたい、発電システム・設備の概要、設備を構成する材料、太陽熱発電のさらなる高効率化に向けた今後の開発の方向性について、解説いたします。
(2012年10月23日 10:20~11:50)
集光型太陽熱発電 (CSP) は太陽光を一旦熱に変えて発電するため、蓄電池よりも低コストの蓄熱や既存のボイラを組み合わせることができる。このため、日射がない時間帯にも低コストの発電が可能であり、電力需要曲線に合わせた電力供給が可能である。 本講演では、集光型太陽熱発電の基礎として代表的な集光・集熱技術及び蓄熱技術に関する説明を行う。併せて設備費、発電コスト及びCSPの適地と発電ポテンシャルについても説明する。
(2012年10月23日 12:20~13:40)
海外では、その地域の社会的、環境的特性などを考慮した再生可能エネルギーでの発電事業が進められている。その多くには、固定価格買取制度や税制優遇などと言ったインセンティブが設けられ、プロジェクトファイナンススキームの下で、事業が進められている。 日本においても今年7月から、固定価格買取制度による再生可能エネルギーからの電力買取が開始された。本講座では、スペインでの太陽熱発電事業を題材に、太陽熱発電設備が持つ特性を説明し、プロジェクトファイナンスでの再生可能エネルギー事業の開発と事業スキーム、よりプロジェクト生産性を上げるための技術的な要点を解説する。
(2012年10月23日 13:50~15:10)
太陽熱発電事業における、三井造船の取り組み事例 (技術開発、実証事業) を解説する。
(2012年10月23日 15:20~16:40)
従来の太陽熱発電所は、気候の温暖な欧米に立地しており、そこで使われてきた反射鏡が、北アフリカ・中東、インド、豪州などの新規の市場で通用するか否かは、不明である。そのために現状の技術を通観し、太陽熱発電用ミラーの種類、それを製造する技術、ミラーの性能、及び今後の課題を提示する。