第1部 「エポキシ樹脂」の概要、低塩素化/ハロゲンフリー化の動き、その応用
(2025年8月19日 9:50〜11:40)
RoHS指令でEUにて使用が禁止される化学品が年々追加されていく。今後の追加品の候補を見てみると現在、難燃剤として使用されている臭素化物が多く含まれている。それ故に臭素を使用しない新しい難燃処方が検討されている。
本講義では難燃処方を理解するためのエポキシ樹脂フォーミュレーションの基礎技術を学び、臭素を使用しない難燃処方にどう対処してゆくかを考えたい。塩素に関しては電子製品の品質向上のために必要な技術であり、エポキシ樹脂メーカーの最近の対応について触れてみたい。
- エポキシ樹脂変性の基礎
- エポキシ樹脂、硬化剤の選択法
- 添加剤の種類と機能
- 難燃処方について
- 化学品規制の状況
- RoHS指令
- ハロゲンによる健康被害
- 化学品規制による影響
- 難燃剤代替えの提案
- リン系難燃樹脂
- チッソ系難燃樹脂
- 芳香族難燃樹脂
- 電蝕への対応
- 電蝕のメカニズム
- 低塩素化技術
- イオン補足剤
- 各社のハロゲンフリーへの対応と今後
第2部 「脂環式エポキシ」を中心としたエポキシ樹脂の「低塩素化」、「ノンハロゲン化」とその応用
(2025年8月19日 11:50〜12:40)
脂環式エポキシ樹脂は非常にユニークな特徴を持つエポキシ樹脂であるものの、グリシジルエーテルタイプのエポキシ樹脂に比較して商業生産されている化合物は少ない。
本セミナーでは、初心者にも理解しやすいようにエポキシ樹脂の基礎から始め、脂環式エポキシ樹脂の特徴 (高耐熱性、塩素フリー等) や配合に対し具体的な例を示しながら解説する。
- エポキシ樹脂の基礎
- エポキシ樹脂の概要
- エポキシ樹脂の骨格の種類
- エポキシ樹脂の分子構造と特性
- エポキシドの製法
- 酸化剤の種類と特徴
- 脂環式エポキシ樹脂の製品紹介
- 脂環式エポキシ樹脂一覧
- 脂環式エポキシ樹脂の長所・短所
- 脂環式エポキシ樹脂の物性
- 脂環式エポキシ樹脂の硬化物物性
- 配合設計 入門編
- 硬化性樹脂の種類
- 各硬化剤の特徴
- 配合設計 実践編
- 透明性向上
- 弾性率向上
- 高耐熱脂環式エポキシ樹脂の紹介
- 用途展開の紹介
- パワー半導体向け絶縁材料
第3部 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド (PPS) コンパウンドの開発と用途展開
(2025年8月19日 13:30〜14:20)
世界初の塩素フリー ポリフェニレンサルファイド (PPS) である「ECOTRAN ® 」は、環境に優しく、 低ガスの特徴を有する。ここでは、そのPPSコンパウンドグレードである「ECOTRAN ® 」と 「SOLFIGA ® 」を中心にその特徴および用途展開について紹介する。
- 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド (PPS) について
- ポリフェニレンサルファイド (PPS) とは?
- 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド (PPS) 「ECOTRAN ® 」 の特徴
- ポリフェニレンサルファイド (PPS) コンパウンド樹脂について
- フィラー強化PPSコンパウンド樹脂 〜 ECOTRAN ® 〜
- その事例紹介
- 特殊PPSコンパウンド樹脂 〜 SOLFIGA ® 〜
- その事例紹介
- 今後の展望
第4部 高分子材料のハロゲン量の解析、および塩素系ポリマーの塩素分布解析について
(2025年8月19日 14:30〜15:20)
高分子材料に含まれるハロゲンの各種解析は、品質管理や製品開発の指標として重要である。
本セミナーでは燃焼イオンクロマトグラフィーを用いた高分子材料中のハロゲン量の解析や、核磁気共鳴分光法 (NMR) を用いた塩素系ポリマーの塩素分布解析について解説する。
- 高分子材料におけるハロゲン量の解析
- はじめに
- 主成分ハロゲンの定量
- 微量ハロゲンの定量
- まとめ
- 塩素系ポリマーの塩素分布解析
- NMRについて
- 高分子材料へのNMRの適用
- 塩素系ポリマーの塩素分布解析
- まとめ
第5部 エネルギー分散型蛍光X線装置を用いたプラスチック材料中のClの分析について
(2025年8月19日 15:30〜16:10)
- プラスチック中塩素、ハロゲンの分析で用いる分析機器
- FTIRによる分析事例
- 燃焼イオンクロマトグラフによる分析事例
- 蛍光X線分析装置による分析事例
第6部 樹脂プラスチック中の塩素、ハロゲンの測定
(2025年8月19日 16:20〜17:10)
泡は気体を分散相とし、液体 (あるいは固体) を連続相とした形態をとっている。発泡製品や製造プロセスで生ずる泡は、好ましい場合と好ましくない場合があり、発生する場に応じ異なった泡特性が求められる。しかし、発泡現象は動的変化を伴う多数の因子の総和によるものなので、全てに適用できる統一された解析法はとうてい望むべくもない。
本稿では、このような困難を前提としてもなお本質的な理解を高めるために行われてきた起泡、消泡に関する試験法や泡沫のキャラクタリゼーションについて、応用例を交えて解説する。
- 固体試料中のハロゲン分析法
- ハロゲン分析のための燃焼法・分解法
- 蛍光X線分析法
- 燃焼イオンクロマトグラフィー
- 中性子放射化分析法
- 標準液と認証標準物質
- 標準液・JCSS標準液
- 認証標準物質
- 燃焼イオンクロマトグラフィーによるハロゲン測定
- 原理
- 分析条件の設定
- 標準物質・実試料への応用
- 中性子放射化分析によるハロゲン測定
- 原理
- 分析条件
- 標準物質・実試料への応用
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
- 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
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アカデミック割引
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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 Zoomのシステム要件 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
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ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
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