少人数知財部におけるAIを活用した業務効率化と連携の取り方

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プログラム

第1部 小規模な知的財産部門における優先業務の決め方と社内外との連携方法

(2025年8月6日 9:00〜10:30)

 少人数で運営している知的財産部門においては、そのリソース不足に起因する課題を抱えていることが多い。知的財産の部門では、発明発掘や特許出願、特許調査や侵害判断、意匠や商標の出願・調査対応、などの権利化業務・調査業務に加えて、技術契約などの周辺業務を担当することも多い。さらに、法改正対応や職務発明制度の整備運用といった、知的財産に関連する多くの業務を担当することとなる。小規模な知的財産部門では、それらの業務を少人数で担当することとなり、自ずと多くの業務を並行して担当することとなり、効率的な業務遂行が難しい環境となりがちである。さらに、人が少ないことにより情報が不足するなどの課題も発生することも課題となる。  本講演では、それらの多くの業務を効果的に進めるための対応として、より優先的な業務に注力するための考え方や、社内外との連携、特に業務判断に繋がる情報収集やネットワークづくりについて言及する。

第2部 少人数知財部門における優先業務の決め方、他部門との連携の取り方

(2025年8月6日 10:40〜12:10)

 競争力強化のためにすべき知財活動として、さまざまな知財活動が提案・推奨され、また、それらを実施している大企業から実践例の紹介がなされている。少人数知財部門の企業には、提案されているような知財活動をすべて実施することは工数的に困難であり、業務に優先順位をつけ、優先度の高い業務から対応することが求められる。優先順位の決定おいて、その知財業務は本当に自社でしなければならない業務なのか、自社の知財部門が担当すべき業務なのか、等々の検討が重要と考える。  この講演では、自社ですべき知財業務は何かを考え、自社の知財戦略を検討するきっかけを提供する。

第3部 少人数知財部における優先順位の決め方とAI、DXを活用した業務効率化

(2025年8月6日 12:40〜14:10)

 少人数の知財部において、リソースの有効活用が課題であり、業務の効率化は重要な論点である。他方、知財業務である知的財産権の取得、維持および活用において、社内他部門との連携が欠かせない。加えて事業環境の変化が早くなっていること、コーポレートガバナンス・コードの知財に関する改訂により知財部門に求められる内容が変化していること、により連携を発展、深化させる必要に迫られている。  そこで本講演では、少人数の知財部がAIを駆使して、より効率的かつ効果的に業務を遂行し、連携を行っていくのか、について実践的なアプローチを紹介する。

  1. はじめに
    1. 第一工業製薬の概要
    2. 弊社知的財産部の概要
  2. 少人数知財部の特徴と目指すべき方向性
    1. 少人数知財部の特徴
    2. 目指すべき方向性
  3. AIを活用した業務効率化
    1. 情報管理部門としての業務の再定義
    2. 権利化業務での活用
    3. 調査・戦略業務での活用
  4. 各組織との連携の取り方
    1. 全体像
    2. 研究部門との連携
    3. 営業部門との連携
    4. 経営、戦略、IR、人事部門との連携
  5. まとめ

第4部 少数部員で実現する知財運営のノウハウ

〜AIやアウトソースの活用と、知財部員の役割〜

(2025年8月6日 14:20〜15:50)

 知財業務は多岐にわたり、売り上げ規模や特許出願件数に応じた人員が必要です。大企業では、長年のノウハウの蓄積によって、効率的に知財業務が定型化されていますが、知財部を持たない企業様や数名で試行錯誤しながら知財を回しておられる企業様が大多数です。そのような少数部員であっても、近年の生成AIの発達や、外部委託の利便性向上により、大企業と同様の知財活動を展開できる下地ができてきているといえます。  今回のセミナーでは、部内のDX化、AI化を強力に推し進めてきた経験から、数人規模でも本格的な知財活動を行う体制づくりのヒントをお届けします。

  1. 企業に求められる知財活動
    • 特許だけじゃない.知財活動の全体俯瞰と社内認知度向上の方法論
  2. 知財業務に求められるスキルとアウトソースの考え方
    • 組織の存在意義を守りながら,知財のスーパーマンがいなくても回せる知財部を目指して
  3. 生成AIの活用と注意点
    • ハルシネーションを克服し安定した知財業務を遂行する手引き
  4. 知財活動の未来予想図
    • シンギュラリティを迎えた産業界に予想される知財戦争と知財部員の役割

第5部 少数知財部の知財業務の効率化に関する考察

(2025年8月6日 16:00〜17:30)

 従来の知的財産組織は、特許や商標の権利取得を業務とし、突発的なトラブルの発生に対応する部署であった。しかし、現在、活用を前提とした権利取得はもちろん、将来に発生する可能性のあるトラブルを予測し、対処を早い時期から着手することが求められている。大きく変化する知的財産組織のミッションに対して、人的リソースや経済的リソースを上手に活用して少数知財部のアウトプットの最大化について検討してみたい。

  1. はじめに
  2. 明治における知財ガバナンス体制の構築
  3. 知財業務効率化のポイント
    1. 戦略的な貢献
    2. リスク管理
    3. グローバル対応
    4. 教育の実施
    5. 外部パートナーシップ
    6. デジタル化対応
  4. おわりに

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