第1部 有機薄膜太陽電池の事業化動向と材料・構成部材への要求
(2025年7月29日 10:30〜12:00)
再生可能エネルギーの重要性が高まる中、次世代太陽電池としてフレキシブル有機薄膜太陽電池 (OPV) の技術開発が着実に進み、事業への展望が見通せるレベルに達してきた。フレキシブル有機薄膜太陽電池 (OPV) は、薄型軽量、デザインフリー、透過型可能、波長選択可能、低照度での高効率発電、などの特長から、従来のSi系太陽電池で設置が難しかった壁、窓などへの設置が期待され、さらに、工場やオフィスなどの設置による室内光利用、農業用ハウスへの設置による農業と発電の両立など新しい用途分野への応用展開も注目されている。
本セミナーでは、有機薄膜太陽電池 (OPV) の基礎と技術動向、事業動向を説明すると共に、事業化において必要な材料・構成部材について、求められる技術要件、開発動向などを、講演者が山形大学にて研究してきた技術成果 (ガスバリア技術、フレキシブル封止技術、透明電極技術など) も交えて解説する。
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の基礎
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の原理とデバイス構造
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の技術動向
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の事業動向
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) による太陽光下発電
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の室内光発電への応用
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の農業用ハウスへの応用
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の耐久性向上に必要なガスバリア技術
- ガスバリア性の評価技術
- ガスバリア層形成技術
- ALD
- 無機積層
- 有機積層
- 無機交互積層
- ロールtoロール (R2R) など
- 有機薄膜太陽電池 (OPV) の耐久性向上に必要なフレキシブル封止技術
- 有機薄膜太陽電池に求められるフレキシブル封止性能
- ダムフィル封止、TFE、パウチ封止、ラミネート封止など
- 有機薄膜太陽電池用透明電極技術
- ロールtoロール法を用いたTCO透明電極作成技術
- ITO代替透明電極技術
- 透明導電ポリマー
- 銀ナノワイヤー
- 埋め込み型電極など
- フレキシブル有機薄膜太陽電池 (OPV) の課題と将来展望
第2部 有機太陽電池の高効率化へ向けた半導体材料の開発動向
(2025年7月29日 13:00〜14:30)
有機薄膜太陽電池は、塗布プロセスにより製造可能であることからプラスチック基板上に作製できるフィルム太陽電池であり、軽量、柔軟、半透明といった特長をもつことから、従来のシリコン型では設置できなかった場所での利用が期待されている。有機薄膜太陽電池は、同様のフィルム太陽電池であるペロブスカイト型に比べてエネルギー変換効率は劣るものの、安定性は高く、有害な鉛などの重金属を含まないという点において優位性がある。近年、発電材料である有機半導体の開発が進み、エネルギー変換効率は20%に到達するなど、有機薄膜太陽電池の性能は格段に向上している。
本講演では、有機太陽電池の基礎から高効率化に向けた重要課題や最新の開発動向、今後の展望について解説する。
- 有機薄膜太陽電池の現状
- 他の太陽電池との違い
- 発電メカニズム
- 材料に求められる機能
- ポリマー半導体 (ドナー材料) の移動度向上による高効率化
- 結晶性向上
- 分子設計による分子配向制御
- 分子配向とセル構造
- 電圧損失抑制
- 有機薄膜太陽電池の電圧損失
- 電圧損失抑制に向けた分子設計
- アクセプター材料:フラーレンと非フラーレンの違い
- 非フラーレン型太陽電池のドナー材料開発
- シースルー型太陽電池への応用
第3部 フィルム型太陽電池の社会実装を目指した研究開発
(2025年7月29日 14:45〜16:15)
有機系半導体材料を用いたフィルム型太陽電池について、社会実装を実現するために要求される高い光電変換特性、耐久性、大面積化などについて最新の研究動向などについて解説する。加えて、近年注目されているペロブスカイト太陽電池についても耐久性などの観点から紹介する。
- フィルム型太陽電池
- 有機薄膜太陽電池
- ペロブスカイト太陽電池
- フィルム型太陽電池の耐久性
- 劣化メカニズム解析
- 耐久性向上のための研究開発
- フィルム型太陽電池の活用
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
- 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
- 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 請求書は、代表者にご送付いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 Zoomのシステム要件 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。