自己修復材料、塗膜の設計、開発とその特性評価

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本セミナーでは、自己修復材料について取り上げ、自己修復材料の基礎から解説し、修復できる傷の大きさ、使用温度環境、修復前後の強度の違い、メンテナンス性など欲しい機能を持っている自己修復材料の開発のヒントが得られるセミナーとなっております。

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プログラム

第1部 マイクロカプセルを用いた自己修復高分子系複合材料の開発とその特性評価

(2025年7月28日 10:30〜12:00)

 優れた特性と自己修復効果の両立を目指した自己修復炭素繊維強化高分子系複合材料の開発と、自己修復高熱伝導性高分子系複合材料の開発に関する研究成果を紹介する。

  1. はじめに
    1. 自己修復材料の背景と必要性
    2. 自己修復高分子系複合材料への応用
  2. 自己修復炭素繊維強化高分子系複合材料の開発
    1. マイクロカプセル含有炭素繊維強化高分子系複合材料の課題
    2. 開繊炭素繊維を用いた複合材料の提案と特性評価
    3. マイクロカプセルを用いた損傷の可視化手法
    4. 数値シミュレーションによる力学特性の予測と検証
    5. 開繊炭素繊維と織物炭素繊維のハイブリッド化による力学特性の改善
    6. 微小フィラーの添加による自己修復効果の改善
  3. 自己修復高熱伝導性高分子系複合材料の開発
    1. 高熱伝導性高分子系複合材料における課題
    2. 数値シミュレーションによる複合材料の配合設計
    3. 温度サイクル試験による特性評価
    4. ナノフィラー含有マイクロカプセルによる特性改善
    5. X線CTを用いた損傷挙動の非破壊観察
  4. おわりに
    1. マイクロカプセルを用いた自己修復高分子系複合材料の課題
    2. 今後の展望

第2部 シロキサン系自己修復材料の設計

(2025年7月28日 13:00〜14:30)

 シロキサン材料の基礎について概説した後、シロキサン系自己修復材料の開発に関する従来の取り組みから最先端の研究まで紹介する。

  1. シロキサン材料の基礎
    1. 合成法
    2. 構造制御法 (分子レベル、ナノレベル)
  2. ポリマー系自己修復材料の設計法
    1. 修復剤の内包
    2. 可逆結合の導入
    3. その他
  3. シロキサン系自己修復材料
    1. 研究開発の動向
    2. マイクロカプセルの利用
    3. 有機基の可逆結合の利用
    4. シロキサン結合の組み換えの利用
    5. ナノ構造制御による設計
      1. かご型無機分子を修復剤とした自己修復性シリコーンエラストマー
      2. 層状シリカ、層状シルセスキオキサン薄膜におけるクラック修復現象
      3. 自己修復性PDMS-シルセスキオキサン多層膜の作製
    6. その他

第3部 マイクロカプセル形態制御とこれによる自己修復性塗膜開発

(2025年7月28日 14:45〜16:15)

 金属材料防食用の塗膜に自己修復性を付与することで塗膜による防食性の向上が期待され、これによる材料の長寿命化実現の可能性が示されている。  ここではカプセル分散型自己修復性塗膜に用いるカプセルの形状制御とこれによる自己修復性への影響についてお話しさせていただく予定である。

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