接着の基礎と実務で役立つ接着改良技術

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本セミナーでは良好な接着に有効な、層間架橋形成方法とその効果について具体的に説明いたします。
一方、接着剤層の架橋 (層内架橋) は接着を良化させる場合もあるが、逆に悪化させる場合があり、ここでは接着剤層の架橋による接着改良効果と、接着が悪化する場合について説明いたします。

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プログラム

「接着」は塗料、接着剤、高機能フィルムなどの様々な分野で重要な技術である。従って接着改良の方法は多くの技術者研究者にとって興味があるものであろう。この講演では接着の基本的な考え方と具体的な接着改良方法を初心者にも分かりやすく説明したい。  具体的には、接着改良の実際的手法を下記の3つに分けて説明する。

 さらに実際の接着力は、基材の表面粗さや接着剤の乾燥条件などの多数の要因の影響を受けている。  このような要因をうまく制御することで大きな接着力が得られることも多い。ここではこの要因とこれを利用した接着改良手段についても紹介したい。本講演で、自分の商品開発や研究に役立つ接着技術について身に着けていただければ幸いです。

  1. 初めに
    1. 剥離面の形状
      1. 剥離面
      2. 界面剥離
      3. 塗布層の凝集破壊
      4. 剥離箇所の変化と特別な剥離
    2. いろいろな剥離法とピール剥離
      1. いろいろな剥離方法
      2. ピール剥離とその特徴
  2. 基材と塗布層の素材
    1. 基材とその表面処理
      1. 基材の種類と特徴
      2. 基材の表面処理
    2. 塗布層の素材
      1. 塗布層の素材
      2. バインダー
      3. 架橋剤
      4. 界面活性剤
      5. フィラー
      6. 可塑剤
  3. 界面の接着
    1. 界面接着の種類
      • 界面を接着させるメカニズム
    2. 界面一次結合を利用する接着改良
      1. 基材と塗布層の間の界面一次結合
      2. シランカップリング剤を利用する方法
      3. 下塗りを利用する方法
      4. 架橋剤を利用する方法
      5. 表面処理を利用する方法
      6. プラズマ重合を利用する方法
      7. プラズマ開始重合を利用する方法
      8. 官能基の2量体化を利用する方法
      9. セグリゲーション
      10. 吸着を利用する方法
      11. メカノケミカル法の利用
    3. 界面二次結合を利用する接着改良
      1. 基材と塗布層の間の界面二次結合
      2. 接着に有利な塗布層と基材の関係
      3. 表面エネルギー
      4. SP値
      5. 臨界表面張力
    4. 界面混合を利用する接着改良
      1. 基材と塗布層の界面混合と接着
      2. 溶媒を利用する方法
      3. モノマーを利用する方法
      4. ドープセメントを利用する方法
    5. 界面接着に影響する要因
      1. 接着力に影響する要因
      2. 基材の凹凸
      3. 基材の結晶化度
      4. 基材表面のWBL
      5. バインダーの分子量
      6. バインダーの極性基
      7. ポリマーの偏在
      8. 界面活性剤
      9. 塗布層の架橋
      10. 塗布層の粘弾性
      11. 塗布層の内部応力
      12. 水分
      13. 剥離方法
  4. 塗布層の凝集破壊とその防止
    1. 塗布層の凝集破壊
    2. 基材の凝集破壊
  5. まとめ

受講料

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