薬物間相互作用の基礎と臨床薬物相互作用試験における評価手法

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本セミナーでは、臨床薬理試験について取り上げ、用量設定、試験デザインの立案、臨床薬理試験を立案するにあたり留意すべき事項等について、講師の医薬品研究及び開発の経験を踏まえて解説いたします。

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プログラム

臨床現場では複数の薬物を処方する場合が多く、薬物相互作用に注意が必要である。そのため新薬の開発においては、生じる可能性のある薬物相互作用の性質とその程度を適切に評価する必要がある。  本講座では、近年、学会、ガイドラインの整備などが充実してきていることを踏まえ、演者の医薬品研究及び開発の経験を踏まえ初級者に対して、ガイドラインの紹介、評価手法と臨床的意義の基本的な話しを中心にお伝えする。

  1. 薬物相互作用とは、薬物相互作用試験の実施における原則 (ガイドライン等を踏まえて)
  2. 吸収における薬物相互作用
    1. 消化管運動に及ぼす影響
    2. 吸収におけるトランスポーターの関与
    3. 消化管における薬物代謝酵素を介した薬物相互作用
  3. 組織移行及び体内分布における薬物相互作用
    1. 血漿蛋白結合
    2. 組織移行及び体内分布
  4. 薬物代謝における薬物相互作用
    1. 被験薬の主要消失経路とin vivo寄与率の評価
    2. 薬物代謝の関与する相互作用のカットオフ基準とモデルによる評価
    3. 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品,生物起源由来医薬品) との相互作用
  5. 排泄における薬物相互作用
    1. 尿中排泄における薬物相互作用
    2. 胆汁中排泄における薬物相互作用
  6. トランスポーターを介した薬物相互作用に関する検討方法
    1. In vitro試験において考慮すべき一般事項
    2. 吸収に関わるトランスポーターを介した薬物相互作用のin vitro試験系
    3. 肝臓におけるトランスポーターを介した薬物相互作用のin vitro試験系
    4. 腎臓におけるトランスポーターを介した薬物相互作用のin vitro試験系
  7. 臨床薬物相互作用試験による評価
    1. 臨床薬物相互作用試験の必要性及び実施のタイミング
    2. 検討すべき薬物相互作用の指標と結果の判定
    3. 試験デザイン
    4. 投与量と投与経路
    5. 投与期間と投与のタイミング
    6. 薬物代謝酵素及びトランスポーターの阻害薬の選択
    7. 薬物代謝酵素の誘導薬の選択
    8. 薬物代謝酵素及びトランスポーターの基質薬の選択
    9. 臨床薬物相互作用試験による評価におけるその他の注意事項
  8. 薬物相互作用に関する情報提供と注意喚起について基本となる考え方
    1. 使用上の注意への記載
    2. 相互作用薬と被相互作用薬についての記載
    3. 薬物動態欄への記載
  9. 関連する指針及びガイドライン

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