化学物質管理におけるリスクアセスメント手法の合理的選択と実態に即した実施の要点

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本セミナーでは、化学物質管理におけるリスクアセスメント手法を整理・比較することで、実態に即した化学物質のリスクアセスメントを推進する方法と留意点について詳解いたします。

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2024年4月に改正労働安全衛生法 (安衛法)が施行され、リスクアセスメントに基づく化学物質の自律管理が本格的にスタートしました。本改正により企業には化学物質による曝露を低減し、労働災害を減らすという結果責任が求められています。その手段としてのリスクアセスメント手法の選択と利用については、手探りの企業がまだまだ多いと思います。  本セミナーでは、主なリスクアセスメント手法の特徴と比較をご説明します。例えば、マトリクス法は現場の安全管理で汎用され直感的で分かり易く短時間で評価可能ですが、定量的な評価には向きません。また、厚生労働省作成のCREATE – SIMPLEは有害性 (健康障害) の評価には有用であるものの、その推定値には誤差があることや、高次の危険性 (爆発・火災) の評価には適さないなどの特徴があります。  このように、本セミナーでは主なリスクアセスメント手法の特徴を掴むことで、事業場内の作業形態・方法等に従ってリスクアセスメント手法を適宜選択するための知識が身に付きます。さらに、事業者自らの責任でリスクアセスメントを実行することに自信を持つことができます。

  1. 改正労働安全衛生法令の概要
    1. 改正労働安全衛生法令のポイント
      • 法令順守型と自律管理のハイブリッド型
      • リスクアセスメントの実施
      • 情報伝達の強化
      • 実施体制の確立
      • リスクアセスメント健康診断 等
    2. リスクアセスメント義務化への対応
      • リスクの見積りに基づく曝露低減措置の検討・実施
  2. リスクアセスメントの流れ
    1. リスクアセスメントの概念
    2. リスクアセスメントの進め方
      • 化学物質などによる危険性又は有害性の特定
      • リスクの見積り
      • リスク低減措置の内容の検討
      • リスク低減措置の実施
      • 労働者への周知
  3. 主なリスクアセスメント手法の特徴と比較
    1. 有害性 (健康障害) の評価方法
      • コントロールバンディング法
      • 実測値による方法 (作業環境測定、個人曝露測定等)
      • 各手法の課題と実施におけるポイント
    2. 危険性 (爆発・火災) の評価方法
      • 爆発・火災等のリスクアセスメントのためのスクリーニング支援ツール
      • 当ツールの課題と実施におけるポイント
    3. 有害性 (健康障害) と危険性 (爆発・火災) の同時評価方法
      • マトリクス法
      • CREATE-SIMPLE
      • 各手法の課題と実施におけるポイント

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