化学プロセスの評価と熱エネルギー効率の最適化 / プロセスシミュレーションとピンチテクノロジーの活用

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工業プロセスにおけるエネルギーをいかに最適化するかが重要視される中、特に化学産業では、エネルギー集約型のプロセスが多く、熱エネルギーの効率化や省エネ化が喫緊の課題となっています。
本セミナーでは、プロセスシミュレーションとピンチテクノロジーの2つを用いて、プロセス評価、更なる省エネ化・最適化を実現するために必要な知識を解説いたします。

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2050年に向けたカーボンニュートラル対応、原油やLNGをはじめとしたエネルギーコスト高騰への対応が、化学工業をはじめプロセス工業に重くのしかかっています。なかでも、省エネルギーによるコストダウンは最も着実な普遍的対応策です。その為には省エネルギーアイディアの提案だけでなく創出が不可欠です。  ピンチテクノロジーは、エネルギーの質的利用最大の視点から、省エネルギーアイディアを創出する技術です。我が国では1990年代に既存プロセスへ適用されましたが、昨今の生産プロセスの改変、周囲環境からの顕著な要請に鑑み、技術者自らがエネルギー効率改善のアイデアを創出する技術を身に着けることは、省エネルギー推進・促進への必達事項です。  本講習では、プラント・工場における生産プロセスに対して、プロセスシミュレーションからピンチテクノロジー適用に亘り、技術を身に着けていただくべく、オリジナル冊子 (テキスト) を使用し分かり易く解説することを主眼としています。

  1. プロセスシミュレーション
    1. 物質・熱収支の設定
      • 気液平衡/物性データ
      • 蒸留計算法
    2. 化学プロセスシミュレータCOCO/ChemSep
      • 使用法マニュアル 手順
      • 例題 フラッシュ蒸留、多成分系蒸留
    3. プロセス評価法:カーボンリサイクルのプロセス評価事例
      • 再生可能エネルギーと電力化率
      • 可採埋蔵量からの炭酸ガス排出量
      • カーボンリサイクル反応の評価
        1. 一酸化炭素合成
        2. メタノール合成
  2. ピンチテクノロジー
    1. プロセス設計におけるヒートインテグレーション
    2. エネルギー消費ターゲットの評価法
      • Composite Curve (熱利用線図) と最小必要熱量
      • 演習1
    3. 作表法 (Problem Table Algorithm) ・ Grand Composite Curveと熱交換機会
      • 演習2
    4. 熱回収問題におけるピンチポイントの役割
    5. まとめ – プロジェクト取り進め手順
    6. 熱回収最大達成のための熱交換ネットワークデザイン
      • ネットワークデザイン
      • CPルールに基づくマッチング
    7. ストリームデータ抽出法
      • 単一ストリーム化
      • 線形化
      • ストリーム混合
      • 用役
      • 熱媒冷却時の有効温度
      • 演習3
      • 演習4
    8. 省資、省エネ6つの視点
    9. ピンチテクノロジー適用手順
    10. 実績事例 エチレンプラントのピンチ解析

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