昨今の電子機器開発では、設計が難しく部品のばらつきにも敏感なアナログ回路は専用のICに任せ、デジタル出力された値をいかに高速、大容量に扱うか、というトレンドになっています。そのため、アナログ回路技術者は、一部のデバイスメーカーに偏在して、セットメーカーには少なくなってきています。
しかしながら、アナログ技術が不要になったわけではなく、回路動作の高速化に伴ったSIやPI、更にはノイズの問題、といった、電気と物理が直結した問題が増えています。これらをクリアしなければ、製品出荷はもちろん、規格試験にも合格できないので、電気信号を「アナログ的に捉える」ことが必要になります。
本セミナーでは、アナログ回路設計の経験がなくても、入口への糸口が掴めるよう、抵抗、コンデンサ、コイルなどの受動部品、半導体など、ごく簡単な回路の動作から、実際に設計されている簡単な回路を例に、その基礎となる考え方を学んでいきます。
- 部品と回路の基礎知識
- 基本的な回路とモデル
- 電気回路とは
- 電源のモデル (電圧源と電流源)
- 直流と正弦波交流
- 正弦波交流の基礎
- アナログとデジタル
- 受動部品とモデル
- 抵抗
- コンデンサ
- コイル
- インピーダンスの考え方
- 等価回路
- 半導体部品の種類と動作
- 半導体とは
- ダイオード
- バイポーラトランジスタ
- 電界効果型トランジスタ (FET)
- 半導体と回路の基礎
- トランジスタとFETの増幅回路
- エミッタ接地増幅回路
- トランジスタ増幅3方式
- ソース接地増幅回路
- FET増幅3方式
- オペアンプを用いた回路
- オペアンプとは
- 負帰還の理論
- 反転増幅回路
- 非反転増幅回路
- 差動増幅回路
- アナログ回路の設計例
- 電流ドライブ回路
- 電流増幅回路の検討
- トランジスタの選定
- 熱をどう逃がすか…放熱
- 大電流の配線設計
- 光電変換回路 (光センサ)
- I/V変換仕様の検討
- 速度、帯域、ノイズの設計
- センサとアンプの選定
- 低ノイズの実装設計
- 高速A/D変換回路
- A/D変換の基礎
- 検討すべき項目とポイント
- A/Dコンバータと周辺ICの選定
- ドライブ回路の設計
- 高速・低ノイズの実装設計
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